大阪テロワールをコンセプトにしたビストロが誕生
ブリーゼタワーの設計はクリストフ・インゲンホーフェン氏 | ブリーゼブリーゼのマスコットキャラクター「ブリCH」。 |
注)「ル・コントワール・ド・ブノワ」は2014年10月に閉店しました。この記事は2008年当時に発信された過去記事となります。
ザ・リッツ・カールトン大阪を始めとして、超高層ビルが林立する西梅田のオオサカ・ガーデンシティ。このすぐ南側に接する旧サンケイビル跡地に、西梅田高層ビル群の総仕上げともいうべき33階建てのインテリジェントビル「ブリーゼタワー」がこの秋、遂に完成しました。
そのブリーゼタワーの商業ゾーン「ブリーゼブリーゼ」の最上階のレストランフロアに、どんな店が入居するのか、皆期待に胸膨らませていたわけですが、大阪にはこれまでなかったビストロの誕生と相成ったのです。
その名も「ル・コントワール・ド・ブノワ」。あのミシュランで計14の星を獲得中のフランスが誇るビッグボス、アラン・デュカス氏が、新しいコンセプトで彼ならではのビストロを、この大阪という地を選んで作ってくれたのです。
コントワールとダイニング
店名にもなっている「ル・コントワール」。 |
厨房の様子。(C)Le Comptoir de Benoit |
カール・ハンセンのオーク材を用いたテーブルや椅子が印象的な店内。 |
素晴らしい眺望が広がっています。 |
和と仏がミックスしたインテリア
鏡張りのパーテーションには、ミラーエッチングが施されています。 | 店内を飾る絵画達(C)Le Comptoir de Benoit |
エレガントなカトラリー達(C)Le Comptoir de Benoit | ピリヴィ社デザインの赤い肉厚のコーヒーカップ |
さらにテーブルの上で上質さを醸し出すオピネルのナイフや、フィリップ・スタルクがデザインしたアレッシーのタルト・サーバー、アトリエ・ロマン・ベルネックスの2人のアーティストによる陶器のエッグ・ラック等、随所にフランス(ビストロ)のエスプリが感じられる仕様となっています。
食文化の融合が生み出すモノ
「エスカルゴのバター焼き」(C)Le Comptoir de Benoit | 関西産の鶏を使った「地鶏のグリル」(C)Le Comptoir de Benoit |
さらに、「ル・コントワール・ド・ブノワ」がビストロだという点も、大阪で受ける要素の一つ。高級グランメゾンでスノッブを効かせた店舗経営ではなく、ビストロという値段的にも親しみやすい大衆向けのスタイルは、値段(コストパフォーマンス)にうるさい大阪人の要望にもベスト・フィット。
アラン・デュカスのプロデュース、33階からの眺望、グランメゾン級のスペックでありながらも、ランチ2,600円~、ディナー5,700円~というリーズナブルさは、「安くて旨い店」がとりわけ好きな大阪人にとって、ハレの日に行く一軒ではなく、「普段使い」できる一軒として、最高の魅力と言えるでしょう。
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