西日本グルメ/滋賀グルメ

比良山荘(大津)(3ページ目)

冬の比良山荘は絶品の「熊肉」が食せます! しかもコースには鯉の白子や天然鹿の刺身、2007年の干支である猪鍋まで付いているという圧倒的なレア食材のオンパレード。一生に一度は是非。

執筆者:麻生 玲央

猪もまた極上。

・猪鍋
猪肉。
これが生状態での肉質の違い。右が熊肉で、左が猪肉です。赤身部分も柔らかく、それでいて味わいに深さもある。

お次は「猪鍋」。熊肉の感動が継続している中、お次は猪肉です。熊肉と食べ比べると分かりますが、「脂身」部分の透明度が全然違いますね。熊肉はゼラチンの固まりという感じで、コラーゲンを食べている感覚でしたが、猪は脂身だと認識できるレベルです。

それにしても、今まで毎年のように猪は食べてきましたが、ここまで肉質の高い猪は初めてです。今年の猪は例年になく質がいいとお聞ききしましたが、やはり比良山荘だからこその肉質の高さでしょう。

熊肉が究極の鍋とするならば、この猪鍋はまさに至高の鍋ですね。

大地の恵みに感謝。

唐揚げ。
鍋の後は、イワナ骨の揚げ物。これがまた酒に合うのです。
比良山荘の立地と伝統が生んだ唯一無二の鍋料理を、食べ比べる贅沢たるや、言葉になりません。ただただ目の前の肉をほうばるだけ。本当に旨いものを食べている時は、食べることに夢中になり無口になってしまうものなのです。

野菜。
甘味のある鮮度の高い野菜達。
この2種類の鍋には、他にも「いくちたけ」「しめじ」などの茸類や、「ウド」「せり」「葱」「椎茸」「栃餅」を含めて新鮮で上質な素材が盛り沢山入っており、肉類だけではなく、山の幸も堪能できるようになっています。そして最後は、全ての食材のエキスが入った鍋に「うどん」を投入し、完食です。

水物。
デザートは、完熟柿・巨峰。有名青果店でも、これほどの上物はお目にかかれませんよ。

〆には御飯と一緒に鯉こく(鯉のアラを使った味噌汁)が付いてます。水物は、完熟柿と巨峰。どちらもこれ以上の大きさはない! というほどの大きさで、甘さも抜群。最後の最後まで素晴らしい大地の食材達でした。


一生に一度はぜひ。

室内。
茶室のような落ち着きがある座敷席。
この立地だからこそできる極上の「山の辺料理」の数々。そしてそれを、庭の見える個室(座敷)で食べる贅沢は、ここに来なくては決して味わえない唯一無二の体験です。

春夏秋に分けられた部屋には、鈴木靖将氏が描いた季節ごとのふすま絵が描かれており、この空間の設えだけでも、風情たっぷり。ジビエを食べ慣れた方も、ジビエビギナーの方にも、人生で一度は、この究極の鍋の美味しさと雰囲気を体験してください。一度でも、この熊鍋を味わえば、来シーズンもまた熊肉目当てに訪問してみたくなられることでしょう。

「比良山荘」も掲載されているレストランガイドブック「もう一度食べたい! あのお店の一皿」>>詳細はこちら

<店データ>
■比良山荘
所在地:滋賀県大津市葛川坊村町94
TEL:077-599-2058
営業時間:11:30~14:00、17:00~19:00(予約制)
(宿泊の場合は、1泊2食付で18900~34650円)
定休日:火曜日
地図:Yahoo!地図
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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