セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイシーン

劇団フライングステージ『トップボーイズ』(3ページ目)

フライングステージ『トップボーイズ』。腹を抱えて笑えるシーンもあれば、身につまされるシーンもあり…「ゲイの幸せとは何か?」をめぐる、深く突き刺さるような、熱い舞台でした。初日レポートをお届けします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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自称「バカップル」なじゅん(ゴトウのことです)とあさこ(ダンナのことです)のパートナーシップについてお送りする「おまけコーナー」です。

第25回 自転車に乗って


去年あたりは毎晩夕食を作って、いっしょに食べるという生活をしていましたが、最近は事務所勤めで帰りが遅くなることが多く、ご飯を作るひまがありません。

どうしても時間が合わないときは「先に食べてて~」とメールしますが、ダンナがジムに行ってる日はだいたい晩ご飯の時間が合うので、いっしょに食べるようにしています。と言っても、近所のファストフード店ですませたり、スーパーでお弁当を買って食べたり、という質素なものです。
そんな生活が2ヶ月くらい続いていました。

そんなある日、ダンナが「今○○屋が安いから、チャリで言ってみる?」と提案し、僕は二つ返事でOKしました。夜の11時くらいに2人で自転車を走らせ、家から1kmくらいの所にある牛丼チェーン店に出かけたことは、僕にとっては本当にワクワクするような「冒険」でした。マンネリな日常から脱出して、ちょっとだけ遠出してみることの喜び。夜風をうけながら走る気持ちよさ。平日の夜に2人でどこかに行くっていうちょっとした贅沢感。

テーブル席に座り(そこはカウンターだけでなくテーブルもあるのがイイ感じです)、たぶんインドの出身だと思われる日本語がたどたどしい店員さんに「おろしポン酢牛丼+サラダセット」と「うな丼並+おしんこセット」を注文し、近所のヤンキーみたいなカップルとかタクシーの運転手さんとかにまざって、今日あった出来事とかをしゃべりながら、それぞれのご飯をちょっとずつ交換して(必ず交換するのです、儀式のように)食べました。

で、帰り道、ダンナがなんとなくいつもと違う方向へ走ってみたところ、実は家までの近道であることがわかり、「ちょっと得した気分だね」と言いながら、家に着きました。

間違ってもゴージャスとは言えない、むしろ場末な晩ご飯でしたが、僕にとってはものすごく幸せな時間(プライスレス)でした。
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