セクシュアルマイノリティ・同性愛/映画・ブックレビュー

泣ける!映画『プレシャス』(4ページ目)

ゲイの監督リー・ダニエルズがアカデミー監督賞にノミネートされ、モニークが見事助演女優賞でオスカーに輝いた映画『プレシャス』。マスコミにも絶賛されている感動作のゲイ&レズビアン的な魅力をプッシュします。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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第17回 お里が知れる


これは10年近くつきあった自分だからこそ知っている秘密の衝撃情報ですが(別に秘密にしておく必要も何もないのですが)、実は…ダンナは…オナラをしません。いや、もちろんしてるんだろうけど、僕の前で一度もしたことがありません。これ、ちょっとスゴくないですか?

昔つきあってた人は、僕がいようが誰がいようが、平気でブンブンボンボン、放屁してました。ガマンしないほうが体によいとか、ヘタにガマンして「すかしっぺ」するととんでもない悪臭が出たりするとかは頭ではわかっているのですが、やっぱり気分がよくないですよね?

ダンナは人前では絶対にそういうことをしないのです。その潔癖さはほとんどアイドル並み。「大」も決して外ではしない(家でするか、誰にも聞かれないような安心できる施設に限る)くらいです。

「お里が知れる」という言葉がありますが、ダンナからは逆に「育ちの良さ」を感じます。ご飯を食べるときくちゃくちゃ音を立てないとか(そういう人、けっこう敬遠されますよ。気をつけましょう)、そういうことが実にきちんとしてるのです。

親御さんとはお会いしたことがないのですが、きっと立派な方たちなんだろうな、と想像できます。「よくぞこんな素晴らしい人に育ててくださいました」とお礼を申し上げたいくらいです(きっとそれは叶わない願いなのですが…)

自由放任(と言えば聞こえはいいが、その実デタラメな)家庭で育った僕とはえらい違いです。いろいろルーズだし、オナラもプリプリしちゃうし。はあ…(ためいき)
 
でも、自由放任だからこそカミングアウトした僕を受け入れてくれたのだろうし、常識外れなショーを目の前で見ても「人間ばんざい」とコメントしてくれるのです(その親にしてこの子あり)。そういう親には感謝しています。
 
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