セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイシーン

2009年、日本のゲイシーンを振り返る(4ページ目)

2009年はゲイシーンにとってどんな年だったのでしょうか? クリスマスイブの今日、あまりラブなキモチにはならないかもしれませんが、ゴトウなりの「総まくり」特集をお贈りいたします☆

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

  • Comment Page Icon

街のシンボルがレインボーに~レインボーマーチ札幌


9月の5連休(シルバーウィーク)に第13回目となるレインボーマーチ札幌が開催されました。13回は日本最多。それはとりもなおさず札幌のコミュニティのパワーを証明していると思います。

今年初めて、レインボーマーチの期間中、札幌のシンボルであるテレビ塔がレインボーに輝きました。(ニューヨークではプライドウィークにエンパイアステートビルがピンク色にライトアップされます)
パレードもテレビ塔の下から出発し、地元のDRAG QUEENやGO-GO BOYのみなさんをはじめ、全国から集まった人たちが、さわやかな秋晴れの大通りを楽しく歩きました。

パレード後のプライド集会では、姿こそ見られませんでしたが、市長さんの熱い応援メッセージが朗読され、親の会のお母さん方の応援もあり、感動を誘いました。実行委員の方々の若さ(委員長さんは弱冠21歳)も光っていました。

札幌のパレードは、クラブパーティやバスツアー、カフェ企画など、関連イベントが実にたくさん用意されていて、誰もが楽しめるようなきめ細かい心配りがなされています。コミュニティが一体となって盛り上げているのです。
レインボーマーチ札幌
札幌のシンボル、テレビ塔がレインボーに輝きました。ゴージャスなフロートで盛り上がりパレードも、各種取り揃えられたイベントも本当に楽しかった!と評判でした


関西レインボーパレードも着実に


10月には、大阪で第4回目となる関西レインボーパレードが開催されました。
橋下徹大阪府知事、平松邦夫大阪市長、辻元清美国土交通副大臣からも祝辞が寄せられ、アフターパーティに著名な社会学者の鈴木謙介さんが出演するなど、社会からの承認という点で素晴らしい前進を見せました。

関パレは初め、HIV予防啓発の野外イベント『PluS+』と同じ週に開催されており、札幌のように全国からゲイが集まってお祭りウィークを楽しむ雰囲気がありました。が、昨年から別々の週に開催されるようになり(道路申請許可の関係だそうです)、今年は参加者が少なめ(約800人)でした。

それでも、「Brass MIX!」「新虹」「KOカンパニー&ZUMANITY」の3つのフロートが隊列を先導し、頭から爪先まで甲冑をビシっと着こなした方(直江兼続ブームの影響?)、巨大なコンドームでSAFER SEXをアピールする方、「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の方、『ハートをつなごう』にも出演していたレズビアン・カップルの方など、彩り豊かな参加者の方たちで盛り上がりました。最後にはレインボーの風船を空に放ち、フィナーレを迎えました。

今年は土曜日開催ということもあり、堂山のクラブ『EXPLOSION』で行われたアフターパーティは大勢の参加者たちでにぎわいました。著名な社会学者の鈴木謙介さんやレズビアン・カミングアウトした一ノ瀬文香さん、「ピアフレンズ」の石川大我さんらによるパレードらしいトークライブのほか、地元のDRAG QUEENやGO-GO BOYがパーティを盛り上げました。
関西レインボーパレード
参加者こそ減ったものの、著名人の支援も得て、着実に前進している関西レインボーパレード。来年の5周年はさらに変化が期待できるでしょうか?(写真提供:GAY LIFE JAPAN)
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます