気づけば、今年ももうあと1週間あまり。なんだか1年があっという間に感じるのは気のせい?
各種メディアで「2009年総まくり」とか「10大ニュース」的な企画が出始める時季となっておりますが(流行語大賞は「政権交代」でしたね)、All About[同性愛]では、「2009年に活躍したゲイ・セレブたち」と題し、今年カミングアウトしたセレブをまとめてご紹介したいしました。
第2弾としては、やはり日本のゲイシーンのことを語らなくては!という思いがつのり、2009年の動きをゴトウなりにまとめてみることにいたしました。
ゴトウは今年、なかなか地方のゲイシーンをフォローできず、きっとたくさんの素晴らしい出来事があっただろうに…と反省しています。(ゴトウのお友達で、全国で開催されるパレードなどのコミュニティイベントにもれなく参加しているツワモノがいます。その熱意には本当に頭が下がります)
なのですが、ともかく把握できている範囲で、2009年のゲイシーンを振り返り、主立った動きを「総まくり」してみたいと思います。
「ハーヴェイ・ミルク」ムーブメント
2009年に固有の現象として特筆すべきトピックとして、まず映画『ミルク』の上映に関する様々な出来事が挙げられるのではないかと思います。
ゴールデンウィークに上映された映画『ミルク』は、アカデミー賞2部門を獲得しただけあって、本当に素晴らしい作品でした。この映画でハーヴェイ・ミルクの人生を追体験することで、凝り固まっていたものが解けたり、長い間閉じていた扉が開いた…もう少し具体的に言うと、リブと言われるものの意味が初めてわかったとか、ゲイの議員の必要性を実感できるようになったと感じた方は多かったと思います。
映画『ミルク』は5月の東京プライドフェスティバルにも協賛してくれましたが、映画だけでなく、『MILK 写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯』というムック本が出版されたり、その関連で「日本のハーヴェイ・ミルク」とも呼べる南定四郎さんがトークライブを行ったり、東京プライドフェスティバルの前夜祭(5月22日)にミルクの誕生日を祝ったり、11月には『ミルク』のDVDが発売され、二丁目のクラブ「ArcH」で記念パーティが開催され(伏見憲明さんとマーガレットさんの豪華対談が実現!)、素敵な出来事がたくさん見られました。
『ミルク』は本当に特別な映画でした。僕らと同じゲイたちの姿がそこにあり、だからこそ彼らのアツさにシンクロし、信じられない悲劇に涙し…。DVDも発売されましたので、まだご覧になってない方はぜひ! |