おいしく揚げるコツ
大人も子供も大好き!「フライドチキン」
- 揚げる温度を常に平均にする……平均に保つために、油の量は鍋の5~6分目、深さにして5cmはほしい
- 一度に揚げる材料は、油の表面積の半分ぐらいを目安にする……材料をたくさん入れすぎると温度が下がる
- 油の温度を調節する……材料、料理の種類によって揚げる油の適温が違う
- 低温で揚げ始めるものでも、最後に高温にしてカラッと揚げる……料理によって2度揚げしてカラリと仕上げる
- カスをこまめに取り除く……天カスは捨てずに再利用
- 油をよく切る……油切りバットやペーパータオル等を利用する。積み重ねず、隙間をあけて並べて油を切る
- 油は疲れさせずに上手に使い切る……油が新しい順に、天ぷら→フライ→から揚げ→炒め物といったふうに使いまわす
- 熱いうちに食べる……熱いことが揚げ物の生命なので
揚げ物に適する鍋
少量の揚げ物をするには中華鍋が便利だが不安定
揚げ油
サラダ油で揚げた、軽い口ざわりの「大根の天ぷら」
油の温度の確かめ方
■熱した油にパン粉や天ぷらの衣を落として確かめる- 150℃………衣が鍋の底に沈んで浮かない状態(フライドポテトや大学芋など、二度揚げする場合の一度目は155℃位で入れはじめる。二度目は高温で)
- 160℃………衣が底まで沈んですぐに浮き上がる温度(火の通りにくい根菜類や、下味がついていて焦げやすいもの)
- 170~180℃………衣が沈みかけて、底まで沈むことなく、中ほどから勢いよく浮いてくる(トンカツ、コロッケ、天ぷら。揚げビーフンは180℃位の高温でないとふっくらと膨らまない)
- 200℃………天ぷらの衣が油の表面でパッと散る温度。揚げ物には向かないので、火を止めて冷めるのを待つか、新しい油を足して温度を下げる
170℃の油でキツネ色に揚げた「揚げパン」
揚げ油の後処理
■熱いうちにこす油こし器、またはこし網に専用こし紙を敷いて、揚げ油が熱いうちに注いでこします。
■上手に使いまわす
蟹肉をたっぷり詰めた上等な揚げ物「蟹の甲羅揚げ」
油を疲れさせずに上手に使い切るために、新しい油では野菜の素揚げや天ぷらを作ります。次はカツやフライです。その次が肉の唐揚げのような下味のついたものです。唐揚げにまぶす粉によっても汚れ具合が違ってきます。例えば小麦粉よりも片栗粉の方が油が汚れません。炒め物には使った油を利用します。菓子類は匂いが移りやすいので、新しい油で揚げます。
■油の保存法
油は空気にふれさせないよう、密閉した容器に入れて暗くて涼しいところに置きます。材料の成分が溶け込み、油臭さがあるもの、透明感がなくなったもの、火にかけると泡立つものは処分します。
■油の処分の仕方
牛乳パックに新聞紙を詰め、冷ました油を注ぎ入れて染み込ませる
1.牛乳パックに新聞紙や使用後のキッチンペーパーなどを詰め、冷ました油を流し入れる。
口をガムテープでしっかり止めて生ゴミに出す
あると便利なグッズ
- 油切りバット………揚げ鍋の上についてる網にのせておくと、蒸気でしめってしまったり、揚げ物から出た水気油に落ちることがあるので、スノコがはってあるバットが良い。フライドポテトのような細いものの油切りは金ザルが便利
- 網じゃくし………中国料理で使うジャーレン(穴があいてる片手の中華鍋)もあると便利なもの
- 油カス取りしゃくし………揚げたものを取り出す網じゃくしよりも網目の細かいしゃくし
- キッチンペーパー・油こし紙………天ぷらの下に敷く「天紙」も用意したい
- オイルポット………オイルポットに入れっぱなしにしておくと、油の酸化が進みやすく、ポット自体も汚れて見た目が悪くなりやすいところが難点。なるべく難点が回避できるオイルポットを選んで購入したいもの