断崖から現れるペトラの宝物庫エル・ハズネ

太陽の位置や光の加減で、岩は深紅、赤、オレンジ、ピンク、赤紫と、刻一刻その色を変える

太陽の位置や光の加減で、深紅、赤、オレンジ、ピンク、赤紫と、刻一刻その色を変えるエル・ハズネ

シークの裂け目から少しずつ姿を現すエル・ハズネ。衝撃の瞬間!

シークの裂け目から少しずつ姿を現すエル・ハズネ。衝撃の瞬間!

ほの暗い細道も終わりに近づくと、細い細い岩の割れ目から、突然強烈な光が差し込んでくる。輝くように姿を現すその遺跡こそエル・ハズネだ。映画同様、ここがペトラ最大のクライマックスとなる。

ペトラは「バラ色の都市」の異名をとるように、岩が白やピンク、赤、真紅、茶、様々な暖色で彩られている。特にエル・ハズネ周辺の岩はバラ色だ。目が光に慣れてくると、その光が純白ではなく、バラ色に妖しく輝いているのがわかる。

エル・ハズネは、高さ約40m、紀元25年に建築されたといわれているが、よくわかっていない。エル・ハズネは宝物庫の意味だが、王の墓ではないかともいわれ、これも謎に包まれたままだ。コリント式の柱のほかに、エジプトの遺跡によく登場するイシス神やギリシア、アッシリアの神々が描かれている。

たしかにここまでの1.5kmがクライマックスだが、実はペトラにあってシークとエル・ハズネは800とも1,000ともいわれる遺跡群のたったひとつにすぎない。まともに歩いたら2日や3日では見切れないといわれる広大な遺跡群が、ここからスタートする。