見解の食い違い
結婚式は9月7日(日)。その2週間前である先週末も、お2人はずーっと式場となるホテルに行っていたそうです。「土曜日は彼女のリハーサルがあったんです。それにもお金がかかるのにはびっくりしましたけど。やはり余計な出費は抑えたいですからね。それは2人とも同じ気持ちなのですが、そこがまたストレスの原因になったりします。お互いの文化の違いから、意見の行き違いになったりすることが多いので」
たとえば、こんなことがあるそうです。
「僕は日本の結婚式の相場や常識などが分からないので、セーブ・マネーのためにコレをカットしようと言うと、『それはダメ。絶対にしなければならないことなのでカットできない』と……。お金をかけるポイントが異なるんですよね。
逆にコレは大切と思うことを、彼女からは『いらない』と言われたり……。
その食い違いが大きいくて、ストレスにもなることもあります」
こういうときには、やはり文化の違いを感じるそうです。日本でふつうに伝統的にやっていることが、アメリカで同様の場合もあるけれど、逆に正反対のことを意味する場合もあるそうで、1つ1つ注意しながら考えなければならないとか。
伝統的な日本の結婚式って?
その一例ですが、アメリカでは結婚するカップルの双方の父親は、結婚式のとき、目印として胸に花を付けるのだそうです。なので、スコットさんがそれを提案したら、日本では父親には最後の花束贈呈の時に胸ポケットに花を挿してあげるので、その前に花を付けていてはいけない、と……。それに、最初から胸に花を挿しているのは、日本では花婿だけと言われたそうです。不思議に思える一方で、神前式は外国人パートナーには依然人気があるようです |
トラディショナルな日本のスタイルで行いたいと思っていたスコットさんですが、細かいところまで話が進んでいくと、いろいろ疑問も湧いてきたようですね。
たしかに現代の結婚式には、昔から行われている日本特有の慣習の部分と、途中で西洋から輸入され取り入れられた部分が、ミックスされています。神前式で挙式しても指輪交換は行ないますし、現代の披露宴は会場もお料理もほとんど洋式です。我々はもうそういうものとして当たり前に受け入れていますが、外国の方から見たら不思議に感じるかもしれませんね。
こんなことにも引っかかりました……