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外国暮らしで「引きこもり」になったら?(3ページ目)

前回の記事では回復に向かう大きな助けだった母国語と同郷の友人ですが、今回のケースでは逆にそれらが「引きこもり」を誘発することに……。海外でそんな事態になってしまったら、どうしたらよいのでしょうか?

執筆者:シャウウェッカー 光代

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外国で引きこもりになってしまったら


自分でおかしいと感じたら、またはパートナーの様子が変だと思ったら、次のような方法で対処してみてください。

■まず身近な誰かに相談する
自身のことに気づいた場合は、まず夫か妻に話をすることをおすすめします。最も身近にいる人が理解してくれていると、かなり安心です。

パートナーの様子がおかしいと思った場合は、落ち着いて話ができる状況をつくり、時間をかけて聞いてあげるとよいでしょう。

A子さん(幸せから一転、結婚で発症する「うつ」とは)、B子さん(パートナーがうつ!? あなたはどうする?)、そしてC子さん(今回の記事)の例では、いずれもご主人が奥さんの様子に気づき、何らかの手を差し伸べています。A子さんの場合のみ、症状が出始めた頃はご主人との間にミゾができそうになったこともありましたが、原因が分かってからは協力的になっています。

■環境を変える
生活の中に「うつ」や「引きこもり」になる要因があるはずです。それが分かったら、なるべくその要因から遠ざかるように、生活や環境を変えてみるのも1つの方法です。

記事でご紹介した3例は、いずれも環境を変える(A子さん=日本に一時帰国、B子さん=支援サークルに参加、C子さん=ボランティアを辞める)方法で、効果を得ています。

■専門家に相談する
精神科医やカウンセラーなど、できるだけ早く専門家に相談しましょう。家族も同行することをおすすめします。

前出の事例では、A子さんはカウンセラーに、C子さんは精神科医に相談していますし、B子さんも知り合った同郷の女性が「相談役」的な役割を果たしています。

最近は自治体がこういった方面の対策・支援に力を入れており、相談窓口などを設けていますので、問い合わせてみるとよいでしょう。ネットで検索してもかなりの数がヒットします。

外国の場合、前ページに出てきた日系コミュニティで、在住日本人のメンタルヘルスについて、何らかの対策を講じている場合が多いです。たとえば、日本人カウンセラーがいるとか、月1回相談日が設けられているとか、日本語ができる精神科医またはカウンセラーを紹介してくれる、などです。地元の日本語新聞や日本語情報誌に告知が載ったりしますので、まめにチェックしておくとよいでしょう。


【関連リンク】
・All About【メンタルヘルス】
・All About【ストレス】

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