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世界がCoolと絶賛!進化した地下足袋(3ページ目)

海外で“Cool!”“Oh! My God!”と絶賛される、進化した地下足袋。火付け役となったSOU・SOUの若林ディレクターにお話を伺いました。そこには、日本人が知らなかった秘密がいっぱい。カッコイイです。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

どうして地下足袋なのに先が割れていないの?

「先丸地下足袋 竜田川」(\7,900)まさにスニーカー感覚で履けますが、こはぜを外して裏地を見せても素敵!
ガイド: では、こちらの先割れのない先丸地下足袋は新しく開発したのですか?

SOU・SOU 若林: いいえ、昔からある形です。炭鉱夫が使っていた初期の地下足袋はとても重かったので重地下とも呼ばれていましたが、その後軽い軽快地下足袋ができてからは様々な地上の職人に愛用されるようになり、農作業などをするときに先割れだと指の間に小石や草が挟まってしまうので、先割れをなくした先丸地下足袋も開発されたんです。


世界に誇る地下足袋のこだわり

金のこはぜがついた「le coq sportif×SOU・SOU棟梁足袋 黒」(\38,850)足裏の感触がよく高所などの作業に適したことから棟梁が好んで履いていたので「棟梁足袋」といい、くるぶしから先が革製です。
ガイド: てっきり現代版かと思いました。では、こはぜ で留めるのも地下足袋ならではの特徴ですが、ファスナーより使い勝手がいいのでしょうか?

SOU・SOU 若林: 外国人はこはぜを“Japanese zipper”なんて呼んでいましたよ。使い勝手でみたらファスナーやマジックテープに変えてもいいのですが、明治時代に生まれた日本文化として今は こはぜにこだわりたいんです。こはぜのほうが、留めずに折り返して履いたときもおしゃれです。

ガイド: 裏地でお洒落を楽しむのも、実に日本的ですね。ちなみに、他の国では地下足袋を履く文化はないのでしょうか?

SOU・SOU 若林: ありません。地下足袋は下駄のように鼻緒のある履き物がある国だからこそ生まれたもの。着物、足袋、下駄の文化がなければ誕生しなかったのです。日本で流通している地下足袋の97%は中国製ですが、我々はこの国で生まれた文化として日本製にこだわります。

ガイド: では次に、話題のスポーツ足袋について伺います。 >>>
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