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私には役不足!?あなたの日本語常識チェック(2ページ目)

思わぬところで恥をかく日本語の誤用。「一姫二太郎」「敷居が高い」「役不足」「煮詰まる」など、意味を間違えやすい言葉を確認しておきましょう。

三浦 康子

執筆者:三浦 康子

暮らしの歳時記ガイド

【 一姫二太郎 】

「一姫二太郎」を誤解していると、話が噛み合いません。
「子供は4人欲しいわ。できたら一姫二太郎がいいなぁ」 正解○

(正しい意味) 最初の子が女の子で次が男の子。二人目までの順番をいっているだけなので、子供がふたりだけとは限らない。
(誤った意味) 女の子一人、男の子二人の3人兄弟。

もともと太郎は長男をさす言葉でした。子育てしやすい女の子を先に産んだほうが理想的な育児ができるから良いという考えのほか、後継者として望まれる長男ではなく女の子が産まれても失望しないようにという配慮で使われました。


【 浮き足立つ 】

「かわいい女の子に囲まれて、あなた浮き足立ってたわよ」 誤り×

(正しい意味) 不安や恐怖にかられて逃げ腰になり、落ち着かないこと。
(誤った意味) 嬉しくて落ち着かなくなること。

「浮き足」はつま先だけが地についた状態、いまにも逃げ出しそうな落ち着かない状態をさすので、「浮き足立つ」は逃げ腰になった姿をいいます。嬉しくてウキウキした状態は「浮き立つ」が適切です。


【 さわり 】

「イントロを流すので、さわりから歌ってください」 誤り×

(正しい意味) 最も印象的な部分。見どころ、聞きどころ。
(誤った意味) 最初の部分。

「さわり」を最初だと思っている方が多いのですが、間違いです。もとは人形浄瑠璃の義太夫節の曲中で、最も聞きどころとされている部分のこと。それが転じて、芸能の見どころや聞きどころ、物語の山場などをさすようになりました。


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