文豪が最後の晩餐に選んだ料亭
今回紹介するのは、とあるドラマチックな歴史を持つ鶏料亭、新橋 末げんです。
この店を最後の晩餐に選んだ人がいました。それは戦後日本を代表する小説家、三島由紀夫です。暖簾をくぐるとき、ちょっと背筋が伸びるような気がするのは、心のどこかでそんな過去に思いを馳せてしまうからでしょうか。
壁には総理大臣が贈った書
壁には、由緒ありげな額がかざられていました。「敬天愛人」そして、左端には「為丸君 一郎」とあります。これを書いた「一郎」とは故鳩山一郎氏。総理大臣に就任した際に、先々代のご主人、丸さんに送られたものなのです。
伝統の味を守りつつ
伝統の味を受け継ぐのはもちろんですが、新たな試みもはじめました。それが、17年前からはじまったお昼の営業。「色々な方に料亭の味を知って欲しい、味わってほしい」という思いから。そこで考えだされたのが、このお店の名物ともなった、かま定食と呼ばれる親子丼。鶏料亭でいただく、親子丼の味とは……?
次のページで詳しくご紹介します。