脂のしたたるジューシーなつくね
鶏鍋の具で忘れてはならないのが、
つくねです。こちらのつくねは目の覚めるような美味しさでした。鶏の首の肉だけを使い細かく挽いたもの。鍋の中で火を通すと、旨味をたっぷりと含みながら、口のなかでサラリととけるジューシーな脂が噛み締めるたびにあふれてきます。
レバーも絶品。嫌いな方も多いですが、これならきっと美味しく召し上がっていただけるはずです。臭みやえぐみは全くなく、なめらかな舌触りと濃厚な味わい。ほんのりとした甘さも感じます。
お鍋はたっぷりの野菜と共に。通常、白菜が一般的ですが、スープが水分で薄まるのを防ぐためこのお店では
キャベツを使用しています。コクのあるスープにキャベツのシャキシャキとした歯ごたえがとてもよく合います。
特製のポン酢が名脇役
火が通った鶏肉や野菜は
特製のポン酢でいただきます。冬場の寒い時期に収穫された橙(だいだい)だけを使うことにより、酸味と香りが際立ったもの。創業者が『鶏の旨味を活かすポン酢を』との思いから試行錯誤の上、たどりついた味。熟成させることにより、まろやかで爽やかな酸味に。これにぴりっとした辛みの柚子胡椒やネギを加えていただきます。
最後は旨味が凝縮したスープにご飯を加えて
卵雑炊に。最初はサラリとした印象のスープでしたが、濃縮し、旨味が溶け出すとこにより、こっくりとした味わいに変化しています。
これに小鉢が2品ついたランチの
水炊きコース(2800円)になります。
このクオリティでこの価格。充分満足できるコストパフォーマンスですが、もっとリーズナブルに楽しむことも。
次のページでは
一日限定20食の博多御膳を紹介します。