(目次)
P1 和菓子職人の「甘味処 楓」の上生菓子と本蕨餅
P2 店内でいただく「房州餅」と「抹茶ぜんざい」
和菓子職人の「甘味処 楓」
メープルシロップ好きのご主人。 楓のように四季を大事にと 店名を「楓」とした。 |
ご主人の石渡さんは元々全く別の仕事をしていたそうですが、30歳の時に開業を志し製菓専門学校へ入学。そこで知り合った奥様と2人で卒業後まもなく甘味処を開店したということです。
石渡さんが何よりこだわるのは自家製の餡。小豆のこし餡は滑らかでありながら豆の風味は残し、粒餡は皮までふっくら柔らかく、白餡は白いんげん独特の臭みが消えて品良く仕上げられています。
月替わりの「上生菓子」
柔らかな肌合いの「眠り鶯」。 抹茶餡を用いた煉切。 (2月の上生菓子) |
百合根餡のきんとん「雪割草」。 しっとりと舌になじむ。 (2月の上生菓子) |
冬の眠りから目覚めるような 煉切「蕾紅梅」(つぼみこうばい)。 (2月の上生菓子) |
一度は食べたい「本蕨餅」(ほんわらびもち)
ふるふるの「本蕨餅」 予約が確実。 |
作るのに大変な手間暇がかかる本蕨粉は希少価値の高い素材。そのため一般に「わらび餅」という名でも本蕨粉だけで作られたものはごくわずかしかありません。
山里の情景が浮かぶような鄙びた風味に黒い色。どうして形を保っていられるのかと思うほど柔らかく、それでいてしっかりとした弾力がある本蕨餅は、ぷるりとろりと喉の奥へと消えていきます。
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