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『男はつらいよ』から見る「町の和菓子屋」

2008年、松竹映画『男はつらいよ』シリーズが誕生40周年を迎えます。寅さんの実家が「だんご屋」の設定という縁で、『男はつらいよ』誕生40周年祝賀プロジェクト発表会に出席してきました。

原 亜樹子

原 亜樹子

和菓子 ガイド

米国高校へ留学。高校卒業後は東京外国語大学へ進学し、食をテーマに文化人類学を学ぶ。国家公務員として特許庁で勤めた後、菓子文化研究家へ転身。アメリカの食に関する著書多数。 和菓子への造詣も深く、和菓子取材歴は15年以上。

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2008年、松竹映画『男はつらいよ』シリーズが誕生40周年を迎えます。寅さんの実家が「だんご屋」の設定という縁で、先日行われた『男はつらいよ』誕生40周年祝賀プロジェクト発表会に出席してきました。映画を通して改めて感じた庶民的な「町の和菓子屋」の魅力に迫ります。

(目次)
P1 『男はつらいよ』誕生40周年プロジェクト
P2 愛すべき「町の和菓子屋」

『男はつらいよ』誕生40周年プロジェクト

寅さんあんぱん
40周年記念版「寅さんあんぱん」
通常製品よりも少し大きめ
(発売元・製造元 木村屋總本店)
今年、松竹株式会社では「日本を明るくする」をテーマに『男はつらいよ』誕生40周年プロジェクトを立ち上げ、1年を通してさまざまな企画が展開される予定です。

山田洋次監督と寅さんの妹役を演じた倍賞千恵子氏のトークショーなども行われた『男はつらいよ』誕生40周年祝賀プロジェクト発表会では、記念イベント・劇場上映・HDリマスター版DVD発売など、プロジェクトの概要が紹介されました。

寅さんあんぱん
こしあん、粒あんの2種類。
生地は木村屋總本店伝統の
酒種を配合
中でも私の心を捉えたものは、8月1日から販売予定の40周年記念版「寅さんあんぱん」。高井研一郎氏作画の“アニメ寅さん”のパッケージデザインが目印です。
製造元は木村屋總本店で、関東(首都圏1都6県他、甲信越の一部)及び北海道の主要量販店にて販売予定。伝統のオリジナルパン酵母、酒種を配合した生地が独特の風味を醸し出しています。

「くるまや」撮影セットに心動かされ柴又へ

くるまや
26年間で全48作品が公開!
第40作で屋号を「とらや」から
「くるまや」へ変更
会場には当日限定でミュージアムもオープンし、寅さんの実家のだんご屋「くるまや」を再現したものも展示されていました。

くるまや
松竹大船撮影所で使われた
「くるまや(くるま菓子舗)」は
葛飾柴又寅さん記念館にて保存
下町らしい味のある店構えと、美味しそうな草だんごや久寿餅の展示に心を動かされ、発表会に出席したその足で、久しぶりに柴又へと向かいました。

次ページでは、愛すべき「町の和菓子屋」についてご紹介します>>
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