「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをする風景は、今でも2月の風物詩です。今回は、節分の基礎知識と共に、節分ならではの和菓子を「文銭堂本舗(新橋ほか)」と「さゝま(神田)」からお届けします。

節分とは?

節分のお豆
豆まきは、節分の風物詩
節分とは「特に立春の前日の称。この日の夕暮、柊(ひいらぎ)の枝に鰯の頭を刺したものを戸口に立て、鬼打豆と称して炒った大豆をまく習慣がある。」(『広辞苑』)

「柊の枝に鰯の頭」を見かけることはほとんどありませんが、厄除けと招福を願う節分は、「鬼は外、福は内」の豆まきの声とともに、今でも親しまれている行事です。手軽に行えるところが、存続している理由でしょうか。

文銭堂本舗(新橋、三田)の「豆大々福」

豆大々福
文銭堂本舗の「豆大々福」。(文銭堂本舗提供写真)
通常の1.5倍の大きさ!
この時期は、豆や枡(ます)、お多福や柊など、節分にちなんだ風物を模した和菓子や、縁起かつぎの和菓子が、それぞれのお店に登場します。

まず始めにご紹介するのは文銭堂本舗の「豆大々福」です。文銭堂本舗は「文銭最中」や「学問のすすめ」などの最中でも知られていますが、毎週木、金曜日に販売される豆大福も隠れた名物です。

通常の豆大福はこし餡入りで、2つ、3つと手が伸びるくらい品のよい大きさなのですが、節分の時期には、豆大福の1.5倍の大きさの、つぶし餡入り「豆大々福」(1/29~2/3販売)が縁起物として販売されます。縁起物の豆大々福をほおばると、確かに福が寄ってくるようです。通常の豆大福と同価格というところにも、お店の心意気を感じます。


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