アテもそばも、藪系伝統の生返しで江戸の味を堪能する
気配りが行き届いた清潔な店内、
たとえば、雷門さんの前の名店が並んでいて入れないなんて時、待っている間に駒形橋を渡っちまえば、ここんちにやって来られるという寸法。
東京の蕎麦屋で蕎麦前と蕎麦を小粋に愉しむことを、気さくに練習できる(?!)という使いかたもできそう。こんな使いかた、開店早々のいまだけ許されることかもしれない。
提供されているメニューも絞り込まれたもので、冷たいそばは、もり(大中小)、胡麻汁、おろし、そばとろ、変わり、鴨汁。温かいそばは、かけ、月見、玉子とじ、花まき、おかめ(!)、鴨南蛮。以上、なのである。
アテは、伝統的な蕎麦屋の流儀よろしく、上置きの種をヌキ(蕎麦を抜いた種物)やオカ(皿への別盛り)で提供しているというシンプルさだ。
というわけで、本日のアテは親子煮をお願いした。旨っ。