威風堂々たる茅葺きの長屋門、そして母屋
本来丹三郎とは、界隈の聚落の名称なのである。それをそのまま屋号として継承したということは、こちらがこの地のエスタブリッシュメントであるのだろう。
長屋門に歩を進めると、なにやら一幅の書き付け。そう、この蕎麦屋さんは3時で一般営業を終えてしまうのである。
そもそも大岳のピークを踏んでからこの地に駈け下ろうという計画であったため、余裕をもってスケジュールを組むとどうしても3時前に到着する計画は難しい。そこで、インターネットを通じて、あらかじめ3時過ぎに訪れることを予約しておいたのである。
御嶽駅前の玉川屋にしろ、この丹三郎にしろ、その佇まいが素晴らしい。
とりあえずそば前をということで、人肌の澤乃井を所望。あては、山葵漬、突き出しの節の佃煮風、沢ガニの素揚げ、稚鮎の天ぷら、だし巻き卵と、いろいろ注文してしまった。極楽。
座敷に居座って、悠然たる時の流れを慈しむように楽しんでみる。
そういえば、そばのみならず、うどんも人気とか。
それでは、この際だから両方お願いしてみることに…