そば/そば関連情報

【動画付】包丁、きちんと立ちますか?(3ページ目)

片刃のそば切り包丁は、麺を切るとき常に刃の垂直を維持することがポイント。正しく切ると、手を離しても包丁が立つ。

執筆者:井上 明

あなたのそば切り包丁、立ちますか?



【QuickTime動画】ガイド愛用の寒山拾得青一蕎麦切り包丁が直立のまま静止するようす

まず、上の動画を見て欲しい。前のページでまとめた包丁の「チェックポイント」がきちんクリアできているかどうか。それを確かめるのはとても簡単です。それは、動画のようなタイミングで包丁から手を離してみて、きちんと包丁を直立させることができれば合格というわけです。



 □これから麺線の幅を出そうとするときに包丁から手を離す



 □切り幅を出したあと、麺帯の上に刃をのせてから手を離す



 □一本の麺線を切った直後、刃先がまな板に着地した直後に手を離す

判定はとてもシンプル。いずれの場合も、画像のようにすっと包丁が直立すれば合格。バランスのいい包丁は、包丁をコントロールするために余分な力を必要としていないことがお解りいただけることと思います。そば切りは、常に包丁の刃の垂直を維持して、切るときに刃を前に送り出すだけ。このシンプルな動作を徹底的に反復すればよいのです。



大丈夫、いい包丁を手にして、基本を守ればだれでもすぐに上達します。
でも、そば店をオープンしてプロをめざす人の場合、麺を揃えることができないと茹で時間の不均一やロス率の悪化に結びつき、経営に影響がでかねません。のしや切りの自信を深めるためには、確かな技術をもつそば教室等を受講するのもひとつの解決策。
簡単とはいっても、包丁で妙な癖をつけてしまうと、実はそれを矯正するのは一からお教えするよりも難しい、というのが永年そば切りを指導してきた私の実感です。つまり包丁は、最初についた先生が肝腎ともいえます。

ここでは紙幅が足りず、姿勢、立ち位置、視線、駒板の押さえ方など、細かな部分についてまでふれることはできませんでしたが、これらについてはいずれ稿を改めて紹介できればと思います。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます