そば/東京のそば屋

池之端で6代にわたって営む名店 上野・蓮玉庵訪問記(2ページ目)

さすがに文人墨客に愛された名店である。街がどんなに変貌をとげていっても、粋な暖簾をぶらさげ、いつも同じ表情で街角に佇んでいる。

執筆者:井上 明

それでは、仲町のもう一軒の名店で仕切り直し

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▲和風ではあるが、どこか粋でモダーンな佇まい
この際だから、そういう店で社会見学をするのも悪い選択枝ではなかった。行きがかり上、いたしかたがない事故として、八方丸く収まるに違いないじゃないですか((笑))。でも、きょうの気分は、やはり蕎麦屋でなごみたい。寒空で凍えた體を、人肌の旨い酒でぬくくしたかった。

およそ蕎麦屋というものは、あたりがどんな環境でも、その店だけは涼しげに凛とした風情で佇んでいる。この店も、そうしたタイプの名店である。


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▲グッドデザインの粋な暖簾がお出迎え
いろいろな暖簾があるが、こうしたシンプルに徹した小気味のいいデザインは、いつ見ても色あせない。街がどんなに変貌をとげていっても、こんな暖簾をぶらさげた蕎麦屋さんだけは、いつも同じ表情で街角に佇んでいてくれそうな、そんな安心感がある。
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▲明朗関係、そのもの
この店で出している品は、ここに掲げられている品書きはこれですべてである。シンプルなメニュー構成で、酒と蕎麦を堪能することができる、洗練されたミニマルな構成なのである。玉子焼、つくね、鷄わさは、夕方からの限定品である。

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