01/11/07(水)
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今年川越蕎麦の会の蕎麦畑は、少々寂しい様相を呈している。昨年に比べて実の付き方が圧倒的に少ないのだ。 平成13年11月2日発表の気象庁報道発表資料によると、 『2001年10月上旬:北・東・西日本では天気が周期的に変わったが、太平洋側では低気圧の影響で降水量が多かった。南西諸島では晴れた日が多かった。8日頃に台風第20号が関東の南を北東進して東海上に抜けて関東で雨となったが、その他の本土への影響は小さかった。』とある。 しかし、この台風20号がクセモノで、関東にゲリラ豪雨をもたらした。我が町・川越は大したことがなかったが、蕎麦の圃場のある坂戸市ではとてつもない豪雨となっていたそうである。 間の悪い事に、この時期は蜂が飛来してきて他家受粉である蕎麦が交配をする時期であった。 断定はできないが、どうも関東で8/25~26ごろに播種(たねまき)をした蕎麦は、少なからずこの大雨の影響を受けたのではないだろうか? 同じ時期に播種した知人の柏の圃場も、今年は昨年の1/4程度の減収だったそうだ。 Webサイトの画像を見た北海道の蕎麦栽培の達人が、“激しい雨に、授粉すべき交配前の花粉が洗い流されて、不作に至ったのではないか”という仮説を立ててくれた。なるほどそうかもしれない。 ちなみに、同じタネを数百メートルほど離して1反弱ばかり撒いた圃場は、何も問題なく実をつけている。 農作物は、収穫するまで、何が起きるかわからない。大自然の力の前に、人間の無力を思い知った。さあ、来年に夢を繋ごう。 |
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