そば/そば関連情報

細く均一な蕎麦をきれいに仕上げるには(2ページ目)

なにしろ1.5mmという薄さに伸すのである。鏡面のように仕上がったノシ板の上で麺棒をころがすと、すーっと音も立てずに回転していく位の精度が欠かせないのである

執筆者:井上 明

蕎麦四方山噺

■ホルムアルデヒドを発生させないF1規格のノシ板

まずノシ板であるが、鏡面のような精度を安価に求めるのであれば、工業生産品に着目するしかない。しかし、近年のシックハウス症候群に代表される症状を誘発するような素材では困る。そこで、日本農林規格=JASによる普通合板及びフローリング等の規格として定められた、F1等級のシナ合板だと、その条件に合致する。F1が発生させるホルムアルデヒドは、規格により平均値で0.5mg/L以下、最大でも0.7mg/L以下、気中濃度で0.1ppm以下と定められており、一般のF3合板が発生する平均10.1mg/L、最大12.0mg/L、気中濃度3~10ppmと比べると、きわめて安全性が高いことがわかる。

セットの例


ただ難点は、一般の合板に比べてかなり割高となっていることと、ホームセンター等に注文しても一枚だけではなかなか分けてもらえず、10枚単位程度の注文を要求されてしまうことが多い点だ。

それさえクリアすれば、24mm厚位のF1シナ合板は、仕上りの精度も素晴らしく、また麺帯に優しい素材であるため、気持ちよくノシの作業が行える良材だ。 【続きを読む→】

ボタン蕎麦道具にこだわる人へ(川越蕎麦の会 特撰蕎麦道具販売所)
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