和を含み、仏を感じる料理
・前菜:淡路のアナゴの蒸し焼きとホタテのグリル サラダ仕立て バジリコのソース奥に添えられているのは、イカとオクラを細かく刻んだリエット仕立て。風味づけにはワサビを使い、イカのフレッシュ感を強調しています。ワサビといってもわずかですので、後味にかすかに残る程度。野菜の添え方といい、フレンチとしてのあり方をちゃんと持っています。
・魚料理:高知産イサキのポワレ 昆布のバタークリームソース 国産筍添え
・肉料理:鹿児島産 豚ロース肉のグリル 白ワインと蜂蜜 デュカのソース
ソースに使われている「デュカ」とは中近東の香辛料で、ナッツやクミンなどをローストしたもの。エキゾチックな香りは蜂蜜の甘さを和らげながら食欲をかき立てます。
また、石井シェフが「フランス料理には量も大事だと思いますので」と仰るとおり、ポーションもしっかり。こういった部分もフランス料理ならではで、女性ならずともおなかいっぱいになるでしょう。
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