シリーズ-趣きのある建物 その3
築100年の異人館を利用したレストラン、「グランメゾン・グラシアニ」 |
神戸といえば港町。1868年(明治元年)の開港時、来日した外国人向けの居住区として北野が定められ、当時の最新技術を駆使した洋館が現在も建ち並んでいます。その一つが、グラシアニ邸。今回ご紹介する「グランメゾン・グラシアニ」は、いまからちょうど100年前、1808年(明治41年)に建築された一軒家をまるごと使用したフレンチレストランです。
「グランメゾン・グラシアニ」のオープンは昨年。以前はウェディング系のレストランとして使われていましたが、2007年4月に、元「ミクニ・ナゴヤ」総料理長の森永 正宏氏をシェフとして迎え、新たにオープンしました。その結果、本物の異人館という日本でも最高峰のハードに加え、料理というソフト面でも素晴らしいレストランが出来上がりました。
醤油パウダーで風味をつけたアミューズ、琵琶湖のワカサギのフリットとカリフラワー |
醤油や柚子をパウダー状にした新しい風味食材を使うかと思えば、肉をシンプルにロースト。付け合せや美しい食器で華やかさを演出するなど、こちらの料理は本当に皿の隅々にまで気を配られています。
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