大阪グルメ/大阪のフレンチ

エッソンス・エ・グー(大阪・高槻)(4ページ目)

北摂フレンチの雄、「エッソンス・エ・グー」のシェフは若手の32歳。しかし、世界トップクラスのレストランでの豊富な経験を元に独自のスタイルを持ち、これからも楽しみなポテンシャルを感じるレストランです。

執筆者:渡部 功平

着実に進化するレストラン

黒豚ロースのロティも最高の火入れで!
黒豚ロースのロティも最高の火入れで!
僕が考えるに、こちらの料理の特徴は二つ。一つは野菜と果物。全体としてクラシックな道に軸足を置きつつ、人参のアイスやオレンジのソースなど、野菜や果物の持つ軽やかな旨みをシェフならではの感性で盛り込んできます。そしてもう一つは、火入れの繊細さ。豚や牛はお二人様からとしているのも、やはり塊で焼いた方がおいしいから。以前にいただいた豚肉のピンポイントな焼き加減は素晴らしいものでした。しっかり休ませつつ、ゆっくりと火入れ。結果として固くなるギリギリの温度が、肉のすべてに行き渡っていて本当に驚いたものです。

店内に並ぶ自家製果実酒もオススメです
店内に並ぶ自家製果実酒もオススメです
また、アルコールにあまり強くない方でも、こちらなら安心。自家製の果実酒(びわ・きんかん・苺・プラム・グレープフルーツなど)を薄めでお願いすれば、素敵な男性の前でもほろ酔いくらいで抑えることができます。他のソフトドリンクも爽やかな「スダチを搾ったジンジャエール」や「葡萄とハチミツ」などが充実していて、かしこまり過ぎない雰囲気の中、食事を楽しんで欲しいという気持ちが伝わってきます。

緑と白のクロスを二枚がけで、優しい色あい
緑と白のクロスを二枚がけで、優しい色あい
この8月で、開店からもうすぐ4年。最初にうかがった時から、シェフの料理は少しずつ変化しています。料理だけでなく、レストランの雰囲気も、上質なレストランのものになってきました。どちらも、けして急激な変化ではありません。皿も少しずつ買い足し、初めはなかったテーブルクロスも完備し…と、お店全体が着実に成長しつつ、更なる満足感をお客様に与えています。この先、どう変わっていくのか、いち料理人としてのシェフ、そしてレストラン全体を作るオーナーとしてのシェフに、僕は大きなポテンシャルを感じます。いまも素晴らしく、そしてこれからも楽しみなレストランです。

※ここ1年以上、昼・夜ともほぼ満席とのこと。早めの予約がおすすめです。

<店データ>
■「エッソンス・エ・グー
所在地:大阪府高槻市天神町1丁目3-19
TEL:072-685-0313
定休日:水曜日
営業時間:昼 11:30~13:00(ラストオーダー)
夜 18:00~21:00(ラストオーダー)
交通・アクセス:JR高槻駅から徒歩8分
地図:Yahoo!地図情報

HP:エッソンス・エ・グー
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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