大阪グルメ/大阪のフレンチ

エッソンス・エ・グー(大阪・高槻)(2ページ目)

北摂フレンチの雄、「エッソンス・エ・グー」のシェフは若手の32歳。しかし、世界トップクラスのレストランでの豊富な経験を元に独自のスタイルを持ち、これからも楽しみなポテンシャルを感じるレストランです。

執筆者:渡部 功平

創意工夫と素朴さと。バランス感覚の優れた料理

・冷前菜:マグロのタルタル 甘夏のソース

前菜一皿目は冷前菜。野菜をたっぷりと添え、ズワイガニも加えられて贅沢に。甘夏のソースのかけ方も芸術的で、センスを感じます。野菜自体にもしっかりと味があり、甘さ・苦さのコンビネーションが絶妙。脂の乗ったマグロを、甘夏の酸味がすっきりと中和し、野菜の旨さと共にいくらでも食べられそうなおいしさです。

・温前菜:帆立とラングスティーヌのポワレ
生ハムで包んだ人参のアイスクリームと新じゃがのスープ


今回、一番のお気に入りはコレ! ここの火入れはピンポイントで、これ以上の入れすぎもこれ以下もないというくらい素晴らしい。その最高の火入れで、帆立とラングスティーヌの旨みを引き出しています。さらに、人参のアイスがまた面白い。温かい新じゃがのスープに冷たいアイス。少し苦みばしったアイスを口に含むと、溶けて甘みが一気にあふれ出します。それを生ハムの塩気で引き締め、皿全体でひとつの世界を作り出しているかのよう。とても満足度の高い一品です。

次ページでは、丁寧に、そして優しく焼かれるメイン料理をご紹介。
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