ワイン/特別な日の高級ワイン

『神の意思』を味わう:プロヴィダンス(4ページ目)

ニュージーランドのシンデレラワインを造る『プロヴィダンス』の醸造家が来日した! 飲んでみたそのワインと彼のワイン哲学をレポート。

執筆者:橋本 伸彦

入念なブドウ栽培

なによりプロヴィダンスは、一般にワイン造りに欠かせないとされる亜硫酸を使っていないという。にもかかわらず完成度の高い味わいのワインを造ることから話題となった。だがブドウ栽培とワイン醸造について、じつに細かい世話をしているからこそそれが可能なのではないかと思わせる。

投影された写真を指して熱心に説明するヴルティッチ氏

昼に33℃、夜は6℃と昼夜の寒暖差が大きい時期が長く続くため、高品質なブドウができる。土壌は鉄分が豊富な粘土質で、きめが粗い粒子が入っているので水はけがいい。ブドウ樹はすべて機械を使わず手作業で世話し、化学肥料・除草剤は使わない。この国では一般によく使われる灌漑も、一切使わない。

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