ロゼと甘口が合う理由


ワイン会のようす。左端が主催の遠藤誠氏
今回は立食なので、参加者はテーブル上に林立するワインボトルの間を巡って、それぞれが好きなように料理とワインを合わせてみるのである。「シャンパンは意外と合わないねー」「こっちは料理とかなり合う!」などと、あちこちでマリアージュ談義が弾んでいる。最後には、ワイン1本ずつにふられた番号を各自が紙に書いて投票ののち、主催者が集計して発表する。

Mas Comtal, Rosat di de Llagrima 2006
トップの票を集めた2本は、スペインのロゼとアルザスの白だった。ロゼはペネデスという地域周辺で栽培されたメルロー種のブドウを、軽くつぶしてから果汁に12時間漬け込んで色を出し低温発酵させたワイン。柔かく熟した赤い果実の風味があるけれどざっくりと辛口で、酸味はまろやかでフレッシュなアロマがある。ロゼは赤でもなく、白でもない。だから幅広い料理に合わせやすい。メルローのふくよかな包容力が引き出されたワインである。

Marc Tempe, Gevurztraminer, Manbourg 2001
もうひとつは甘く熟した果実香たっぷりの白。アルザス地方の特級畑マンブールで収穫されたゲヴュルツトラミネール(バラやライチの香りが特徴的なブドウ品種)。2001年ヴィンテージだから瓶熟成6年ほど。そうすると花の香りが枯れていてもおかしくないのに、味わいは芳醇でよくなじんでいる。多くの料理に添えられる甘くてピリ辛なタレにも、甘い風味がよく調和するものだ。

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