ラタトゥイユとは、プロヴァンス風の野菜の煮込み料理
ラタトゥイユ(Ratatouille)はニース名物として知られるプロヴァンス風の野菜煮込みで、一般的にはズッキーニ、ナス、トマト、パプリカ(赤・黄・緑色の肉厚・大型ピーマン)などの夏野菜を使います。ニンニクやハーブそしてオリーヴ油を使って風味豊かに仕上げるので、いつの季節にも食欲をそそります。とても簡単に作れるフランス料理ですし、出汁を使わなくても野菜の旨味だけで味わい深く、応用範囲も広いものです。
煮込みだけど、煮込まないで!
ちょうどよく煮込んで火を止めた後、余熱でどんどん野菜がやわらかくなって、結局全部ドロドロになってしまった!……これはよくある失敗です。野菜は火の通りにくいものから加えて、余熱が入ってちょうどいい歯応えや色合いが残るよう、少しサクサクしているうちに火を止めることです。それから、余分な油がギトギトしないように、油を吸ってトロリとおいしくなるナスやズッキーニを先に炒めて、火が通ってからまたしみ出して来る油分で他の野菜を炒めましょう。温かいまま付け合せにしても、冷めてから冷蔵庫で冷やして前菜にしても美味しいので、まとめてたっぷり作って下さい。■所要時間:30分
■相性のいいワイン:イタリアやフランスなどの暖かい地方の赤・ロゼ
次のページで、ラタトゥイユの作り方をご紹介します。