地中海ワインの飲み方
レバノンには他にも、クロ・サン・トマ、ケフラヤ、マサヤなどの国際的水準に達しつつある生産者がいる。国際的な知名度で言えばレバノンも中国、インド、日本などとあまり変わらないが、新しいワイン産地が品質を上げ、しっかりとした評価を得ていくのは嬉しいものである。地中海沿岸は個性的なワインの宝庫である。いろいろな国に旅をするように、今日はレバノン、明日はチュニジアというのも楽しいではないか。飲んでいるうちに盛り上がって、チュニジアの世界遺産『カルタゴの遺跡』を見に行こう! と思い立つかも知れない。あるいは「レバノンなら以前行ったよ」というあなたは、シャトー・クサラを飲みながらその時の体験に思いを馳せればいい。お上品などこかのワインにはない味わいを、きっと見つけることだろう。
さてこのところ日本が熱帯化しているが、部屋に閉じこもってばかりでクーラー病というのもいただけない。暑さを楽しむ日もあっていいだろう。そんな時には暑い国のワインの味わいが心地良く感じる。その季節の気候に合わせてワインを選ぶ、そして今回採り上げたような、エスニック料理にもよく合うワインを知っていてこそ、ワイン通だと思うのだが?
参考文献:Jancis Robinson "Oxford Companion of Wine" Third Eddition, Oxford University Press (2006年)
関連サイト
■ エム・アンド・ピー (記事中ワインの輸入元サイト)■ 地中海 (記事中ワインの輸入元による楽天ネットショップ)
■ UCCV:チュニジアワイン醸造中央連盟 (フランス語)
■ シャトー・クサラ (英語)
■ チュニジア政府観光局のワイン解説ページ (英語)
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■ レバノン料理「マイレバノン」
(以上すべて「エスニック」ガイド:佐藤 わか子氏)