スタンダードなワインが登場
ムエックス家はボルドーに複数のワイナリーを所有しており、それぞれのシャトーが独自のワインを造っている。その他に、ネゴシアン(酒商)として選んだワインを、ムエックスの名で出している。ネゴシアンもののワインも、シャトーものと同様にメルロー種を中心としたなめらかな味わいのものである。この日は、価格もさまざまな9本を順番に利いた。■ AOCボルドー・スペリュール 『ボルドー・スペリュール J-P・ムエックス』 2003 \2,200
■ AOCボルドー 『メルロー クリスチャン・ムエックス』 2003 \1,900
■ AOCサンテミリオン 『サンテミリオン J-P・ムエックス』 2003 \2,900
■ AOCポムロール 『ポムロール J-P・ムエックス』 2002 \3,500
ここまではいわゆる村名もののネゴシアン・ワイン。勝手知ったる右岸の村々にいる550もの生産者から、ムエックスの眼鏡に適った原料を集める。「これらジェネリックワインはビジネスの25%を占め、我々にとってこれを造るのはたいへん重要な仕事。ブレンドの妙がこの仕事の面白さのひとつで、大きなタンクにひと樽のワインを加えただけで全く違う味わいになる」という。
■ AOCサンテミリオン・グランクリュ 『レ・ソンジュ・ドゥ・マグドレーヌ』 2004 \6,000
■ AOCサンテミリオン・グランクリュ 『シャトー・マグドレーヌ』 2000 \14,000
■ AOCポムロー 『シャトー・ラフルール・ガザン』 2004 \6,500
■ AOCポムロール 『シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール』 1998 \21,000
■ AOCポムロール 『シャトー・トロタノワ』 2002 \20,007
これら5つはムエックス社が所有し、それぞれのシャトーが個々の生産者としてブドウの栽培から流通まで一貫して自社で手掛けているワインである。このほか近隣の他社15シャトーのワインについては、ムエックス社のみが販売する形で扱っている。
村名ワインの味は?>>