ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

こんなワイン会に参加したい!(6ページ目)

「ワイン会なんて堅苦しくてイヤ!」「マニアが集まって語るんでしょ……」と思っていませんか? 今回は、専門家が主催する本格的なワイン会の参加レポート。こんな内容のワイン会、行きたくないですか?

執筆者:橋本 伸彦

トスカーナ名物、牛と豆

和牛が格子模様の焦げ目付きで香ばしく焼かれ、スライスされて蜂の巣状の牛胃の上に盛り付けられている
『上州和牛サーロインステーキ トリッパのフィレンツェ風煮込みと共に』
フィレンツェ名物のビフテキを連想する和牛ステーキのスライスは、よく水煮して臭みを取りトマトソースをからめた牛胃(ハチノス)を合わせた一皿。付け合せに野菜のグリルが添えられ豆も入っているが、トスカーナでは豆をよく食べると聞く。

4皿の料理それぞれに少し変わった食材を盛り込んでいるが、どの皿も出汁を軽めに効かせることで素材の味わいを引き立てているように感じる。これはシンプルでヘルシーなスタイルだろう。

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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
6. DOCG ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2001年
(コル・ドルチャ)

レーズンのような果実味と、しっかりとしたアルコール分がふわっと香る。熟した、色の濃い野菜それからスパイスのような香りが詰まった赤。

さすが長熟タイプのブルネッロ、しかも作柄の良かった年である。すでに美味しく飲めるが、まだまだ若々しい。あと10年は豊かな風味を醸し出し続けそうである。

和牛のコクやトリッパのトマトソースに負けない、がっちりとしたワインである。

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カルミニャーノ・リセルヴァ・ロッソ
7. DOCG カルミニャーノ・リセルヴァ・ロッソ 2002年
(ラ・ピアッジャ) 

色が濃くて、向こうが見えないほどである。香りは濃厚で、ひとくち含めばインパクトも充分。果実味はしなやかで、スムーズな口当たり。

気候が難しかった2002年に、ここまで凝縮感としなやかさを出すのは並大抵のことではない。近年台頭しているワイナリーの勢いを感じる。


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