ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

こんなワイン会に参加したい!(3ページ目)

「ワイン会なんて堅苦しくてイヤ!」「マニアが集まって語るんでしょ……」と思っていませんか? 今回は、専門家が主催する本格的なワイン会の参加レポート。こんな内容のワイン会、行きたくないですか?

執筆者:橋本 伸彦

トスカーナのDOCG特集


表面に火が通り、中身がピンク色で半生のホロホロ鳥胸肉切り身が盛り付けられる
『ホロホロ鳥の軽い蒸し焼き セイジの香りで』
今回、料理は普段のメニューではなくワインのセレクションに合わせて作ったというから念入りである。

日本ではまだなじみの薄いホロホロ鳥だが、地鶏より少しワイルドな香りと旨味がある。腿肉と香味野菜を練り合わせて煮たものに、軽く蒸して表面だけ火を通した胸肉のスライスが盛り合わせてある。

パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)のスライスをソテーして香草の香りをつけた上に盛り付けられている。

ラベル画像
ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ
1. DOCG ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ 『ヴィーニャ・ア・ソラティオ』2005年
(ファルキーニ)

ヴェルナッチャ種のみで、サンジミニャーノで造られる白。品種の特徴であるとろみや蜜のような果実味と、ぱりっとした新鮮さがきちんとバランスを取っている。

ややもすると青っぽい味になりがちなヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノにあって、上手に造られたワイン。

デリケートな半生の胸肉から、旨味と脂のある腿肉のミンチまで、ホロホロ鳥のコクを受け止めつつ爽やかに洗い流す。


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