ボルゲリに生まれて
エウジェニオのワインを語る |
彼はボルゲリに昔から住んで食堂を営む一家に生まれ育ち、この地域を知り尽くしている。1983年に水はけが良い上に地下水が豊富な良い畑を手に入れ、改めて7年に渡ってさまざまな品種を試してワインを醸造した。そののち、家の商売をたたんでワイン造りに専念することを決意する。
長年営んできた店に愛着があった親戚は、とんでもない、けしからんと腹を立てて口もきいてくれなくなったが、エウジェニオの両親は店を閉めるというひとり息子を信頼し、やってみなさいと言ってくれた。しかし経済的には両親の援助を一切受けず、独力で切り抜けたという。