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如意庭の茶藝終了試験(3ページ目)

茶藝館 如意庭で行われた第2期茶藝師中級講座の卒業試験を兼ねた茶藝披露会に審査委員として招かれ参加してきました。そのときの様子をレポートします。

執筆者:平田 公一







個性のお茶

人それぞれのお茶を
この終了試験、面白いことに、茶器と湯の温度、そして蒸らし時間が決まっているのだから、受講生のほとんどが同じようなお茶を淹れるのだろうかと思っていたら、出てくるお茶のそれぞれに全く別の個性があって、茶葉の量とか、茶器の形状、そして、手さばきなどによる時間の差などが、そういう味わいの違いを生み出していることがとても新鮮に感じました。

6名の受講生それぞれに、やさしいお茶、メリハリのあるお茶、薄めのお茶、濃くしっかり入ったお茶、誰が飲んでも「ほう」と感心するようなお茶など、いろいろでした。

もちろん茶藝ですから、手前の手さばきもチェックの対象に。煎茶を習われているという方のお手前が非常に美しかったのはいうまでもありませんが、そういうことは何もしていないという女性のお手前の美しさには、大層見とれてしまいました。特に手の形とその動きが非常に自然で滑らかであるのには見ていて気持ちが良いほどでした。

しかし、人前でお茶をいれるというのは緊張すること。受講生の皆さんも試験終了後にほっとされ、いい笑顔になってましたが、その笑顔が茶藝の途中でも出てくると、もっと素敵な茶藝になったことでしょう。

数名の受講生とほんの少しばかりお話をしましたが、一様に「緊張しました」とのこと。

受講生に茶藝を学ぶ目的について聞いて見ましたが、「今はまだ美味しいお茶を淹れられるようになりたいということ以外は目的があって茶藝を学んでいるわけではありません」ということでしたが、受講生の中には、青森から通われているという男性もおり、将来は東北地方にあまり無い茶館を開ければいいなという夢をもたれていました。

来年の春の台湾での試験を目指して、さらに自分の茶藝を磨いて、美味しく美しいお茶の淹れ方をマスターして欲しいと思いました。

■ 茶藝館 如意庭

住所:〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷4-27-1ビューティータワー1階
電話:03-5414-1800
営業:11:00~20:00
定休:無休
E-mail:info@ruyi-garden.jp




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