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ケニア カンガイタ紅茶 ココスに現る

リーフタイプのケニア紅茶がココスのドリンクバーでも飲めるようになりました。際立つ個性より、マイルドな味を好む人に試してほしい。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

ケニア カンガイタ オレンジ・ペコー
リーフタイプのケニア紅茶がもっと身近に

ケニアはアフリカを代表する紅茶生産国
ケニアで紅茶が生産されるようになって約1世紀。今では世界最大の茶輸出国です。しかしながら、ブランドとしてのケニア紅茶は、日本ではまだ十分に知られていないのが現状。
一般的にマイルドな風味が特徴のケニア紅茶は、ブレンドにも多く使用されており、私たちはいろいろな形でケニア紅茶を飲んでいることが多いのですよ。

ケニア カンガイタの紅茶ココスに登場

茶葉は標高約2,000メートルで栽培
ケニアでは、形状はCTCと呼ばれる、仕上がりが粒状に作られるのが主ですが、一部でリーフタイプの紅茶が作られています。

すき家やココスなど全国チェーンを展開する株式会社ゼンショーは、ケニアのカンガイタ工場と契約を結びました。なかでも、ケニア紅茶では生産が少ないリーフタイプの紅茶を輸入し、「カンガイタ オレンジ・ペコー」としてファミリーレストラン「ココス」で提供を開始。

ゼンショー フェアトレード部の廣瀬さんによると、今回リーフタイプの紅茶を選んだのは、「リーフタイプのほうが日本人にはより馴染みやすいと考えたから」とのこと。ブレンド紅茶としてではなく、ケニアのカンガイタ(製茶工場の名称)としてお目見えです。全国に店舗を構えるココスがケニア紅茶を採用したことで、これからケニア紅茶がもっと広く認知されるに違いありません。

素直な味のカンガイタ オレンジ・ペコー


ケニアではまだ一部の工場でのみリーフタイプの紅茶がつくられます
この紅茶はオーソドックス製法で作られています。CTC製法で作られたケニア紅茶より、渋みは抑えられています。もちろんミルクを加えても合いますが、お好みでストレートで飲んでも良い感じ。

カンガイタ製茶工場にある託児所の子どもたちと先生
ゼンショーではその時期のオークション価格から、取引価格を策定し、「ソーシャルプレミアム」として上乗せした価格で紅茶を買い付け。ソーシャルプレミアム分は、ケニアで茶製造に携わる人たちの生活環境の整備などに使われているようです。


ココスのドリンクバーで飲める

ココスで提供されているお茶のなかで一番人気は「ローズヒップ ピーチ」、つづいて「野イチゴ」
ココスのドリンクバーで飲める紅茶は、アッサムCTC、ダージリン、アール・グレイなど。さらに、緑茶、烏龍茶、ハーブティーなど16種類のお茶を扱っています。

同店は、瓶に入った茶葉から必要量をとり、ティーポットを使って自分でお茶を入れるスタイル。他のファミレスには見られないお茶の品ぞろえやスタイルが特徴。ケニアの「カンガイタ オレンジ・ペコー」も、いち早くここで飲むことができるので、ぜひお試しください。ココスでのドリンクバーに続き、今後はパッケージしたケニア紅茶が販売されるようです。

ケニア紅茶は、徐々に浸透してきているフェアトレードとともに日本で広がっていくことでしょう。ココスのドリンクバーで気軽に飲むことができるし、気に入ったら購入も可能になる予定とのこと。

■協力:株式会社ゼンショー
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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