今や「アフタヌーンティー」のために予約が必要な場合もあるわけですが、旅先で計算通りスケジュールをこなすのは窮屈だしリラックスできないという方に、予約もいらない、とびきり居心地よいティールームをご紹介します。
1851年創業 フレミングス ホテル
Half Moon Streetにあるタウンハウス。 |
予約は不要。ふらっと立ち寄り、ホテルの入り口を抜けフロントへ。「アフタヌーンティーをしたいのだけど」と告げると「エントランス脇のライブラリーか地下のレストラン、ニュードローイングルームのどこでも良いですが、どちらになさいますか?」と聞かれます。
せっかくだから「一通り見てから決めてもいいでしょうか?」とたずねてみてもOK。快く一緒に案内してくれますから。
ラウンジとして使用されているライブラリー。 |
旅の疲れも忘れさせるアフタヌーンティー
見渡す限りでは、他に宿泊客らしき女性が2人でアフタヌーンティーをしているくらい。部屋がいくつかに分かれているおかげで、自分から他人が見えにくく、他人からも自分が見えにくいようです。別のテーブルからの声が届くこともありません。人、人、人のざわめき、食器のカチャカチャいう音を耳にすることもありません。
大きくて平べったいスコーンに出合うのは初めて。甘みがあるのでジャム無しでもさっぱりいただきます。 |
独特のクロテッドクリームがたっぷり盛られ、その上にフレッシュなイチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、ほおずきがトッピングされています。ジャムは見当たりません。スコーンには甘みがあるからなのか、ジャムが無いことを気にかけながら一口。クロテッドクリームは軽めのタイプ。さくっとしたスコーンにクロテッドクリームとフルーツを乗せていただきます。新鮮なフルーツの酸味が口の中で広がるし、残るのであっさりいただけます。
全体の統一感を保ちながら、各部屋は置かれているテーブルやソファ、壁紙なども異なります。 |
自宅でくつろいでいるような開放感、ゆったりとした空間で、ふかふかのソファに腰掛けていただくアフタヌーンティー。迎えてくれるホテルマンも気さくに継ぎ足し用のホットウォーターを運んでくれるし、世間話で思わずここがホテルであることを忘れてしまうくらい。
訪れた人はきっと、誰にも教えたくないアフタヌーンティーができる場所としてそっと心に刻むのでは。
所在地:Half Moon Street, Mayfair, London. W1J 7BH
アフタヌーンティー:15:00~18:00
料金:お一人 12.50ポンド
「私どもはお客様のためにいます。」という言葉通りのホテル。きめ細かいもてなしが期待できます。また、ホテルの119ある客室の部屋のどれひとつ同じ部屋が無く、色合いなども考慮されているようです。
■協力:Flemings Mayfair(英語・日本語)