ロンドンのホテル モンタギューとサイドテーブルを使ったアフタヌーンティー

アフタヌーンティーは紅茶の時間の中では最も多くの道具が使われます。真剣に準備をするなら、家庭サイズのテーブルではのせられないほどの紅茶道具でいっぱいになることもあるでしょう。

そこで、活躍するのがサイドテーブルです。

ロンドンの大英博物館があるブルームズベリー地区にひっそり佇む4つ星ホテル The Montague (モンタギュー)でのアフタヌーンティーには私たちの生活へのヒントがありました。

ホテル モンタギューは外観から一見しただけではホテルとは思えないかもしれません。思わず通り過ぎてしまいそうなくらいでした。夏はホテルの中庭に面したテラスで、冬は静かにコンサバトリーで紅茶を飲むことができます。コンサバトリーとは温室のことで、天窓から太陽光を取り込めるようになっています。
最初、席に案内された時、3人で来たのにこんなに小さなテーブルでティーポットやカップなどはすべてのせられるのだろうかと心配でした。
テーブルセット
もてなす人は、このイラストでいえば一番左に座るのがよいでしょう。
ティーポットを扱う人が、そのお茶の時間を取り仕切るのです。
(イラスト yuka)
ハイティーとクリームティーを注文してしばらくするとテーブルより一段低いサイドテーブルがテーブルの脇に置かれました。間もなくして続々とお茶やお菓子が運ばれ、すべての紅茶道具から3段トレイに乗せられたサンドイッチやお菓子が小さなテーブルとサイドテーブルに見事に収められました。

ティーポット、ミルクジャック、シュガーポット、ウォータージャックはサイドテーブルに置かれ、必要に応じてそこからとるということです。さすがアフタヌーンティーのマナーを心得ているなと感心したのは、サイドテーブルが私の横に運ばれ、ポットなどは私が取りやすいように右に取っ手がくるように配置されたことです。

19世紀半ばアフタヌーンティーの文化が浸透していく中で、この時間を取り仕切るのは一家の主婦ということでした。つまり、このティーポットを管理するのは私だということをボーイさんはちゃんと心得ていたというわけです。

サイドテーブルをティーポットの置き場所として使ってみる

実際にサイドテーブルを使えば、家庭の限られたスペースでもアフタヌーンティーの時間をもっと有効に使うことができます。

サイドテーブルに置く物はティーポット、ミルクジャッグ、シュガーポット、必要に応じてティーストレイナーや砂時計など、紅茶を飲んだりお菓子を食べることに直接は関わらないものなどを置くのがいいでしょう。

ティーポットにお湯を注ぐところまでキッチンで準備してサイドテーブルに運び、時間がきたら、ティーカップに紅茶を入れる。

ポイントはアフタヌーンティーを取り仕切る者に最も近いところに、脇役となるサイドテーブルを配置して、ここでティーポットからティーカップに紅茶を優雅に注ぎ入れる。そしてミルクや砂糖はお好みで各自入れてもらう。

かつて、イギリスのレディは茶葉をティーポットに入れ、お湯を注ぐ作業もゲストの前で行うこともありましたが、現代では紅茶はキッチンで作られたりしていることですので、あまり堅苦しくこだわる必要はありませんね。

【The Montague】
15 Montague Street, Bloomsbury
London WC1B 5BJ
HP:http://www.montaguehotel.com/

ホテル モンタギューのアフタヌーンティーは午後3時から6時まで。クリームティー、ハイティー、ストロベリーティーなどがセットメニューにあります。ストロベリーティーのセットはスコーンと新鮮なイチゴ、ジャムとクリームだそうです。紅茶は「Newby」といってイギリスではホテルなどでも良く用いられているものを使用しています。
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