紅茶/ティールーム・カフェ

日本限定、イギリス紅茶の味/銀座(2ページ目)

〈閉店〉 銀座松坂屋4階にあるベノアティールームではイギリス伝統のアフタヌーンティーを楽しめます。イギリスには無い、日本限定のティールームです。

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド


3段トレイはお茶につづいて運ばれる、気のきいたおもてなし

温められたスコーンに添えられたクリームはコーンウォール産クロテッドクリーム
お茶を味わっていると間もなくして、お待ち兼ねの三段トレイに乗せられたサンドイッチ、スコーン、ケーキが運ばれました。イギリスの伝統に従って、サンドイッチはパンの耳を落としたしっとり柔らかいもの。温められたスコーンはパンとクッキーの中間くらいの固さ。(実はこれが私の好みの固さなのです。)もちろんクロテッドクリームとイチゴジャム付き、ケーキはリキュールをわずかに効かせた柑橘系の味のするケーキにフルーツとクリームが添えられています。デザートのケーキは月ごとに替わるそうです。

今どき、イギリスで紅茶を頼んでもティーバッグで出されるのが主流となってきていますので、紅茶愛飲家にとっては茶葉で入れられた紅茶は特別にもてなされた気持ちになってしまうものです。紅茶を良く飲む方なら共感していただけるでしょうが、茶葉で入れたおいしい紅茶もティーポットに残った茶葉を洗い流すのは結構大変ですよね。そうはいってもやはり、ポットのなかで十分にジャンピングしたお茶は格別です。

かつて、イギリスでは19世紀終わり頃、パン屋としてスタートしたABC(The Aerated Bread Company)がロンドンでは始めてティールームをオープンさせました。(ちなみにトワイニングのゴールデンライオンはティーショップと考えられています。)このABCを設立した女性は店の奥に常連客のためにお茶を飲むスペースを作りました。これをヒントに一般の人たちも利用できるティールームの考えが浮かんだようです。ABCは人気となり、各地で様々なティールームがオープンしていくことになります。

イギリスには無いティールームを日本で味わうことができるのは得した気分にもなってしまいます。ちょっと記憶に留めておいて、銀座にお立ち寄りの際は利用してみてはいかがでしょうか。また、地下1階のベノアショップではスコーンやクロテッドクリームを買うこともできます。茶葉の状態や香りを確かめられる見本も置かれています。

 
ベノアティールーム
東京都銀座6-10-1 銀座松坂屋4階
Tel 03-3572-1111 (銀座松坂屋代表)
主なセットメニュー
アフタヌーンティーセット 
12:00-18:00 1890 円
スコーンセット(クリームティー)
10:30-19:00 1260円
※写真提供:株式会社 ベノア
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