パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

Bakery kuma(青葉台)(2ページ目)

今年1月、田園都市線青葉台駅近くにオープンしたBakery kuma(ベーカリークマ)をご紹介。8坪ほどの小さな店に生地の味わいを楽しむパン(バゲットやリュスティック、ドイツパン、菓子パン等)が並びます。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

自家製サワー種でつくるドイツパン

Bakery kumaには数種類のドイツパンがあります。パン職人を志した最初の時期、ドイツパンをつくるところを見て、「自分がそれまで知っていたパンとまったく違うのに、なんてパンらしいパンだろうと思った」という大熊さん。その頃から自分の店でドイツパンを焼くことを思い描いていたのだそうです。

カレンツブロート(ハーフ150円)サワー種

ドイツパンの中でも大熊さんが好きなのはミッシュ。夕方から夜にかけて焼きあがったパンを箱に入れ、翌朝になって、袋詰めするときにフワリと香り立つ、その匂いがなんともいえないのだそうです。

「チーズ、水に晒さないオニオンスライス、ブラックペッパー、マヨネーズなど、あるものをのせて食べます。チーズは特別なものでなくても、コンビニで売っているものでいいんです」と大熊さん。まだ一般的ではないドイツパンですが、そうやってカジュアルに食べてもらえたらいいでしょうね。

「意外だったのは、ドイツパンやバゲットが、年配の方に人気があるということです。何も入っていないプレーンなパン。うれしいですね」

この町の人のパン食文化の水準は、結構高そうです。

Bakery kumaの菓子パン、惣菜パン

チョリソートマト(200円)

販売スタッフの方のおすすめは、「チョリソートマト」。全粒粉の入ったザクっとしたデニッシュ生地にピリ辛ソーセージ、自家製のドライトマト、チーズが挟んであり、食べ応え十分でランチにおすすめです。

あんぱんは自家製の餡を包んでいます。大熊さんが銅鍋で炊いた小豆は甘さ控えめで、豆本来の味を楽しませてくれます。チョココロネも、自家製のカスタードにカカオ58%のチョコレートを使い、やさしい甘さに仕上がっています。

デニッシュいろいろ自家製粒あんぱん(140円)
チョココロネ(140円)大熊健さん、販売スタッフの皆さん

大熊さんは製菓を専攻していたので、いずれは焼き菓子もつくりたいそうです。そして今は小さなテーブルの上だけのドイツパンコーナーも、そのうち広がっていくかもしれない、と思います。

設計施工 有限会社東匠■Bakery kuma

所在地:横浜市青葉区つつじが丘10-21

電話:045-985-7933

営業時間:8:00~19:00 (売切れまで)
火曜、第1・3月曜定休

青葉台駅徒歩5分 
地図:Yahoo!地図情報


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