焼菓子とジャムとお教室
ジャムはパンのいい友達。 毎朝のトーストに季節のいろどりを添えてくれるジャムにはいつも、興味をもっています。菓子研究家いがらしろみさんは、お菓子みたいなジャムをつくる人。スプーン一杯で、いつもの朝食のパンの表情が楽しく変わります。
4年少し前、彼女が鎌倉にオープンしたジャムの専門店、Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)を取材しました。その店は変わらずそのままに、この秋、東京の学芸大学に焼菓子とジャムのお店、Maison romi-unie(メゾン ロミ・ユニ)がオープンしました。
焼菓子が並ぶショウケース。目盛り付きのカッティングボードはオーダーメイド。一切れから買える。 |
駄菓子屋さんで飴やおせんべいを入れる容器にショートブレッドやクッキー。1枚50円~で子供がお小遣いで買いにこれる。 |
1階は店とアトリエ、2階はお菓子教室です。店にはもちろん、Romi-Unie Confitureの楽しいジャムが勢ぞろい!
アトリエで焼きあがるお菓子やクイックブレッドは、どこかほっとする温もりのある、素朴な表情をしています。それは日常のお茶の時間を愉しむためのものだからかもしれません。
フランス人が自家製のお菓子や料理に特別な想いを持って「ア ラ メゾン」と 呼ぶように、ろみさんも「メゾン」 という言葉に心を込めます。
開店準備をしているとき、世の中は深刻なバター不足になりました。それはメゾン ロミ・ユニにとってピンチなことではありましたが、逆にメゾン ロミ・ユニらしさが生まれるきっかけとなったとも思えます。
次のページはバター不足から生まれたおいしいものたちのお話です。