パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ベッカライW+haus(ダブルハウス)【町田】(2ページ目)

町田駅にほど近い静かな住宅街で、やさしい雰囲気のパン屋さんを営む渡邉幸子さん。自宅の1階にある店は渡邉さんご自身の設計によるものです。子供からお年寄りまで皆に愛される温かな味わいのパンをご紹介します。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

W+hausのおいしいパンたち

どれもこれもおいしいのですが、なかでもガイドが特に気に入ったパンをご紹介します。
最初に、レーズンのパン。

左:レーズンボール 右:ぶどうぱん(各126円)
レザン(1.05円/g 計り売り)上の写真、中のもので800~900円くらい。

「ぶどうぱん」に70%使っているオーガニックのレーズンは、ラム酒に漬けていないので、香りが際立ちすぎず、ナチュラルでありながらその甘さは濃密です。ふんわりしっとりとしたパン生地も、なんともいえないおいしさです。
「レーズンボール」はそのバリエーションで、角切りチーズ入りです。なんということはないパンに見えて、甘味と塩味のバランスが絶妙です。
「レザン」は「ぶどうぱん」生地をフランスパン生地で包んだもの。また別の食感が味わえます。

白いちじくのスティック(200円)木の葉さん(105円)
クレセントロール黒糖タイプ(126円) 「白いちじくのスティック」と「クレセントロール」は全部の夢をかなえる方法の記事でご紹介したものと同じです。わたしは個人的に、艶をつけていない素朴なロールパンが好きです。黒糖タイプは岩塩をトッピングしていて、甘じょっぱさの塩梅がいい。上記の「レーズンボール」の感想と似ていますね。

渡邉さんは全粒パンの生地が好きで、いろいろなパンに仕上げていますが、このクレセントロールもそうです。「木の葉さん」というパンはザラメをつけた全粒生地の平パンで、クラッカーのような食感。形にも魅了されます。

「何か食べよう、と思うとき、手にとってもらえるパンをつくりたい」という渡邉さん。これらがまさに、わたしにとってのそういうパンとなりました。

渡邉さんからのメッセージ

「パン生地じたいのおいしさを愉しんでいただけるよう、いろいろな大きさ、形のパンを揃えました。あとはご自分でひと手間を加えて、おいしく召し上がっていただけたらと思います」

皆さんなら何とあわせて食べたいですか。どんなひと手間を加えますか。
W+hausのパンはそのままでもいいけれど、自分の好きなものをつけたり挟んだりする楽しみを邪魔をしない、やさしい味わいです。

11月で4周年を迎えるW+haus。いくつもの夢を実現してきた渡邉さんは、いままた新たな夢を温め中なのだそうで、楽しみです。これからも取材を続けていきたいと思います。

■ベッカライ W+haus(ダブルハウス)


所在地:相模原市上鶴間本町5-9-19
TEL:042-854-8041
営業時間:10:30~18:00頃
定休日:土・日・月曜、祭日
JR町田駅より10分
地図:Yahoo!地図情報

【関連記事】全部の夢をかなえる方法
設計の仕事からパン職人に。お子さんを育てながらベッカライW+hausを開業した渡邉幸子さんの夢実現の物語。


 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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