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生地にもつくり手にも負担をかけない優しいパン
渡邉さんはひとつのパン生地からいくつものバリエーションを作り出します。そのかわり手間を惜しまないのです。たとえばナッツやドライフルーツは、ミキサーで混ぜると生地に味をつけすぎてしまうので、刻みながら手で混ぜ、ホイロでゆっくりと生地の回復を待ちます。「生地にもつくり手にも負担をかけない、やさしいパンが焼きたいんです」渡邉さんは言います。
切り分けるだけの成形を施したパンがいくつか紹介されましたが、それもきっとそう、人にもパンにも負担をかけないつくりかたかもしれません。
森の小枝(奥)、フィグ(手前) | プチコーン |
クレッセント(成形の様子) |
チョコの枕 | ミニパーティのテーブル |
フランスパン発酵種でつくるマカダミアナッツとクルミ入りのパン。ワインやチーズと好相性。
フィグのフランスパン
「イチジクの形にしようと思ったらフライドチキンみたいになってしまったけれど、持つところがあって食べやすいなんて言われて、人気です」というユニークな形がかわいい。森の小枝と同じ生地からつくられます。
プチコーン
コーングリッツ20%のパン。小さくてこれもまたかわいい。小さくて食べやすいパンは女性ならではの発想かもしれません。店では、同じ生地で焼きカレーパンもつくられます。
クレッセント 岩塩タイプ/黒糖タイプ
全粒パンの生地を薄くのしてクロワッサンのかたちに巻き上げる。 仕上げは両タイプともオリーブオイルとアンデスのローズソルト(粗挽き岩塩)。をトッピング。朝食向き。わたしはこれが大変気に入りました。
チョコの枕
フランスパン発酵種でつくるモチモチした白パン。切りっぱなしを焼きます。子供達はこれが大好きなのだそう。
次のページはチーズのお話です。今回は フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、イギリスのチーズが紹介されました。