マリアージュ ドゥ ファリーヌのハード系の食事パンや食パンが、かなり美味しい ということを前回の記事に書きました。今回はその続きで、シェフブーランジェの須藤さんが言う「見てきれい、食べて幸せなパン」、マリアージュ ドゥ ファリーヌならではのパンについてご紹介します。お菓子屋さんの素材を使ったスイートなパン
店内に入って右手にプリンやタルトの並ぶ冷蔵ショウケースがあります。そのなかに、いっそフランス菓子と呼んでしまいたいダノワーズが数種類。サクサクのデニッシュを菓子職人の感性で飾って仕上げています。
もうひとつの冷蔵ショウケースには見たことがないタイプのミルクフランス、トゥイギーがありました。バゲットレジェールの生地に自家製バタークリームをたっぷりサンドしたものです。 使い分けるバターは6種類、地鶏の卵のパティシエールやコンフィチュールなど、フランス菓子に使う素材がすぐ手に入る環境がこうしたパンを生み出すのです。 カスターニャはもちもちとした食感の、やさしい甘さの栗のパン。栗の甘露煮、さつまいもなどを顆粒状にした特別な素材が使われています。それは業者にオーダーメイドでつくってもらうものです。ほかにも鮮度を保つために注文のたびに用途に応じてシュレッドしてもらう銘柄指定のチーズや低糖の粒餡など、ひとつひとつの副素材を厳選しているところに、食事パンとはまた違ったこだわりを感じます。 キリクリームチーズコンクール2006で最優秀賞を受賞したキリワッサンアナナスが販売されていました。このクロワッサンがパイナップルのコンフィチュールを使うのに対し、並ぶルージュブランはいちごのコンフィチュールを使った季節のもの。同じくパティシエの辻口さんがプロデュースする向かいの店、コンフィチュール アッシュとのコラボレーションで生まれたパンです。 次のページは美しい料理パン、お酒に合うパンの話が続きます。 |