パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

穂の香【あざみ野】(2ページ目)

ヨーロッパの農家のお母さんが家族のために作るような、やさしさのこもったパンをつくっていきたいという吉田学さんが3年ほど前にあざみ野にオープンした穂の香。温かい雰囲気の小さなカフェを併設しています。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

穂の香のパン

「僕が好きなパンしか売ることができないんです」という吉田さん。
穂の香には自家製酵母の大型のパン(前のページ参照)、石臼で自家製粉したオーガニックのライ麦を使ったドイツパン、野菜の載ったフォカッチャ、伊予柑など季節の素材を使用したブリオッシュ、メロンパンやあんぱんを始めとする日本の菓子パンなどさまざまなパンがありますが、そのどれもが吉田さんの好きなパンなのです。

「シェフの気まぐれフォカッチャ」のいろいろ
メロンパンやあんパンもある海外のパン屋さん巡りのアルバム

冷蔵ケースには数種類のサンドイッチも並びますが、取材の日はお昼前の時点で既に完売の人気商品でした。「シェフの気まぐれフォカッチャ」は、「揚げなすとトマトソース」や「ツナとエリンギ」(各210円)など、玉ねぎとバジルの生地に彩よくのせた野菜もしっかりと味わい深いパンでした。

パンに使う野菜やジャム、クリームや餡は店内で作られています。たとえば利平栗のマロンパイは、熊本産の利平栗をひとつひとつ皮をむいて甘露煮とマロンクリームにして使っていますし、チョコと木苺のクロワッサンに入っている甘酸っぱくて美しい色合いのジャムも厨房で炊いているのだそうです。

利平栗のマロンパイ 336円大豆の豆パン 294円
チョコと木苺のクロワッサン 189円木苺のジャムも自家製

「僕が好きなパン」と吉田さんが言うのと同じ口調で「わたしが好きな」と由華里さんが話してくださったのは、お客さまとの接しかたでした。パンのみならず、サービスや内装も自分たちの好きなものやことを大切にして仕事をされる様子が、とても魅力的でした。

由華里さんからメッセージをいただきました。
「パン屋というよりパンの館です。是非この雰囲気を楽しみに、遊びにいらしてください」

来年の一月で3周年を迎える穂の香。現在はカフェでのおいしい朝食メニューを計画中だそうです。

■Pain fermier 穂の香

所在地:横浜市青葉区新石川1-22-1-102
TEL:045-911-2987

営業時間:7時~19時
定休日:月曜、第1.3火曜。祝日は営業 

田園都市線あざみ野駅 徒歩8分 
地図:Yahoo!地図情報

HP:Pain fermier 穂の香
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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