おいしいパンのためのチーズとワイン

サワー種のパンはドイツ語表記、ルヴァン種のパンはフランス語表記と、名前で大まかに分類されるものの、ドイツにもフランスにもない志賀さんブランドのパン。それぞれが強い個性を持ちますが、ハード系のみならず、どのパンもワインやチーズに合うということにおいて、ゆるぎない統一感を感じさせてくれます。

チーズもワインもテイスティングでき、購入できるというのは、この店の特徴のひとつです。
食べ頃のチーズ、飲み頃のワイン、一番適切な状態で供されるパン。夢のようなマリアージュが、この店のテーブルでひとときを過ごした人の記憶に刻まれていくことでしょう。

現在の主要メニューとなっている「本日のおすすめプレート」は、チーズ3種とドライフルーツ、ワインかミネラルウォーター、パンで1260円(チーズ5種は1890円)。パンはほんのり温めて一番いい状態でサーヴしてくれるのを、好きなだけいただくことができます。

ミネラルウォーターも、ワインに劣らずパンを引き立ててくれます。 ギリシャ産のミネラル発泡水、イオリフィジーやオランダ産の高酸素水、OGOなど珍しいものが揃っていて、お酒がのめない人でも愉しめると思います。

手前から時計回りに18ヶ月熟成のコンテ、ロックフォール、ミストラル。 ミストラルはプロヴァンスの栗の葉に包まれたシェーブル。 中央はフィグの赤ワイン煮、プルーンの白ワイン煮、胡桃。

冷蔵ショウケースに美しくディスプレイされたチーズも購入可能 テイスティングスペースにはテーブルが3つ(12席)
クロワッサン オ ルヴァンは 自家製酵母のクロワッサン。こんがり焼けた薄い層が美しい。 酒飲みという意味のビュヴールはルヴァン生地にレバーペーストを巻き込み、ハーブが香る。

しっとりと、みずみずしいパン

わたしが初めて口にしたシニフィアン・シニフィエのパンは、上の写真、チーズの皿のパンでした。焼き栗のグ ドゥ オートンヌ、ピーカンナッツと胡桃を両方使って味に奥行きを出したというパン オ ノア、「ドイツの知恵」という意味のドイチェ ヴァイスハイト、そしてバゲット。どれもがワインに合いそうなパンだと思いました。そしてしっとりとした生地にたたえられた水の量を想いました。

パン オ ノアには「インカの目覚め」という北海道のジャガイモの裏ごしが入り、ドイチェ ヴァイスハイトにはレストブロート(パン粉)が入っていて、保水性を高めています。 レストブロートはロスをなくす(食べものを無駄にしない)ということだけではなく、このしっとりした感じや風味のよさにつながるのだそうです。

イタリア産焼き栗の入ったグ ドゥ オートンヌもワインやチーズに好相性
三角形のドイチェ ヴァイスハイト。 北海道産のライ麦、オーガニックの小麦とオーツ麦が入っています。 黄金色のさつまいもがごろごろ入ったパンオパタートの小型、ドレ。中に黒ゴマ、外に白ゴマがたっぷり。

次のページでは シニフィアンシニフィエならではのパンをさらにご紹介します。