パン/パン業界情報、イベント

フランス産小麦を使ったバゲットコンクール(2ページ目)

ここ数年、日本のパン職人の技術が著しく向上し、本格的なバゲットがあちこちで食べられるようになってきた中、日本初のバゲットコンクールが開催されました。応募者数330名。最終審査と授賞式をレポートします。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

バゲットコンクール結果発表

グランプリを受賞したのは パン工房フルニエの 坂田隆敏さん。おめでとうございます!

グランプリの坂田隆敏さん
受賞者は以下の通りです。

■グランプリ
坂田 隆敏さん(パン工房フルニエ 大阪府和泉市)

■ 準グランプリ
森野 繁さん (株式会社進々堂 京都府京都市)

■審査員特別賞
鈴木 純一郎 さん (株式会社東京ポンパドウル)
高江 直樹 さん (東京製菓学校)
目黒 誠一 さん (株式会社モンタボー)

わたしはすばらしい様子のバゲットを撮影しながら、 審査の大変さを思っていました。最終審査に残った人たちのレヴェルはとても高く 甲乙つけがたかったそうです。

ちなみに前のページのバゲットの写真は、グランプリを受賞した坂田さんの作品です。

鳥越製粉の山下義治会長は「どれもすばらしく、選考が大変でした。 あらためて日本のブーランジェの技術の高さを認識しました。 盛大なコンクールになりました。今後一層のご活躍をお祈りいたします。」と述べられました。

アミカルの会副会長のユベール シロンさんも、日本の若いブーランジェの技術を高く評価していました。
バゲットが愛される理由、その特別な味はどこからくるのかについて彼は 3つの要素をあげました。

1、シンプルな材料、小麦粉、水、酵母。砂糖と油が存在しないのは大切なこと
2、製法のノウハウ。ゆっくり段階を経てつくりあげる仕事
3、たくさんの時間によって生み出されるアロマ

「長い間守られてきたこうした要素は、カルベル先生が遺した財産です。 これだけおいしいバゲットの普及は、先生の生涯をかけた仕事が実をむすんだことでもあります。 本日の賞はレシピだけによって与えられたものではないと思います。 それは日々養ってきた感覚と情熱で勝ち取ったということではないでしょうか。」シロンさんは言いました。

後列左から岡島正明氏(農林水産省)、大森由紀子氏(フランス菓子研究家)、ジャン-シャルル・クルーアン氏(フランス食品振興会)、藤野真紀子氏(衆議院議員)、山下義治氏(鳥越製粉株式会社代表取締役会長)、ユベール シロン氏(アミカルの会)、フィリップ ビゴ氏(ビゴの店)、前列左から高江直樹氏、目黒誠一氏、坂田隆敏氏、鈴木純一郎氏、森野繁氏。 

次のページはその他の受賞バゲットの画像と審査員、来賓のコメントです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます