パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

代々木上原のCAFE&BAR階下のパン屋さん BROTLAND(パンの国)

そのパン屋の名前はなんとも楽しい「パンの国」。パン好きの人ならその看板を見たら通り過ぎることはできません。代々木上原にOPENして1周年を迎えるBROTLAND(パンの国)を取材しました。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

パンの国

美味しいパンの情報の集まるところで仕事していますが、何の前情報もなく、街で通りがかりに素敵なパン屋さんを見つけることもあります。
BROTLAND(パンの国)がそうでした。

夜の外観パンオレザン

その晩、遅い時間だったのに思わず立ち寄ってしまったのは、看板に「BAR 」「パンの国」とあって、温かい色の明かりが灯っていたから。
「パンの国」なんて、惹かれてしまうではないですか。
パンの販売時間は既に終わっていましたが、幸運にもお店の人がまだいらして、わたしはそこで明かりと同じ色のパンオレザンに出合ったのでした。

その味が忘れられられなくなり、今度はパンのそろう昼間に行くことに。

昼見た看板1Fのパン屋「パンの国」。2Fは「CAFE SO」。

パン職人の山口剛さんと横山千笑さんにお話をうかがった時、パンオレザンの美味しさの理由がわかりました。ルノートルや個人店を経てこの店のシェフとなった山口さんはパンオレザンが大好き。あのパンは偶然にも彼の一番の自信作だったというわけです。
デニッシュにはアイシングのかかったモーン、週末限定の抹茶などもあり、どれもサクサクと軽くこうばしく仕上がっています。

人気のプレーンな食パンは美味しいトーストになります。地元の人も日常的に楽しまれていることでしょう。
曜日が合えば試したいのがレーズンから種を起こし5日間じっくり発酵させた自家製酵母のパンです。日曜に作り始め、金曜に完成するから金曜限定というそのパンは、石臼挽きの小麦粉を使用しています。

フィグなどドライフルーツのパンはハードに焼き上げる店が多い中、この店では意外にもソフト。全体的にあまりハードなパンはありません。こうしたふんわりしたパンが美味しい店は貴重かもしれません。

食パンモーンデニッシュ

CAFE SO

パン屋の2Fは広々と寛げるカフェ&バー「CAFE SO」です。ランチでは2種類ほどの食事パンが盛合せでいただけます。家庭的な味わいのロールキャベツやハヤシが美味。カフェでは1Fのパンを食べることもできます。

バゲットやごまのパンなどロールキャベツ

2月で1周年を迎えるBROTLAND(パンの国)。「すべてが初めてだったので試行錯誤の1年でした。」と山口さん。 今後は他にないようなデニッシュを焼いていきたいとのこと。「お客さんの求めるパンを臨機応変に作っていけたらいいなと思います。」と言うのは横山さん。
土日限定のノアカレンズ

日常のパンがあって、それを愉しむカフェがある。素晴らしいデニッシュがあって、そして素朴なお菓子も美味しかった。いろいろに楽しめる、これからも楽しみなパン屋さんです。

■BROTLAND(パンの国)

渋谷区上原2-30-5 CAFE SO1F
TEL 03-5453-1010

BROTLAND (1F)
10:00~19:00

CAFE SO (2F)
11:30~3:00

月曜 定休
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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