読者が選ぶベストパン★2002 で 大人気だったPAUL。初登場にして総合2位、部門別で バゲットそしてパンが美味しいカフェでも全て2位に躍り出た、昨年最も話題にのぼったパン屋さんのひとつです。 小売店の多いフランスで、チェーン店として急成長し、 現在ではフランスに約250店の他、スペイン、オランダ、トルコにも店があります。(2014年にはフランス国内で約350店舗に。) 日本では、敷島製パンから独立したレアール パスコ ベーカリーズがワールドフランチャイズとして運営しています。今回は2002年9月にオープンしたPAULアトレ四谷店に取材しました。 ここはJR四ツ谷駅のビルで通りに面しているので、待ち合わせにも便利です。
4代目のフランシス・オルデールさんは、大規模なパン工場を創設し、ムーランブルーの名でMONOPRIX(モノプリ)やAUCHAN(オーシャン)などの 百貨店に卸しをする一方で、さらに伝統的なパンを探求し、現在のPAULを作り上げ、拡大していきました。 19世紀の原点に立ち返って、当時の小麦粉を契約栽培し、同じ製法で作ったことが成功への鍵となりました。 日本でも現地に限りなく近い味を伝えるPAUL。 輸入規制のある生鮮食品(卵やサンドウィッチの具材)以外はすべてフランスと同じにしているそうです。 ハード系のパンはフランスから、契約栽培農家に作らせている専用の小麦粉を取り寄せ、現地と同じ設備でスクラッチ製造しています。 デニッシュペストリーは冷凍空輸して日本で焼成しています。 日本化せず、フランスに忠実に再現しているのは材料、製法、技術だけではありません。 19世紀のフランスをコンセプトにした店舗デザインも直輸入です。 黒塗りのクラシックな外観、パンの並べ方、そして店内に飾られた絵や、パンにまつわるさまざまな道具もすべて、フランスの店舗と同じものを 取り寄せているそうです。紙のランチョンマットもパリと同じなのです。 それでは次のページでパンをご紹介しましょう。 |